マーリン・シェルドレイクの作品一覧
「マーリン・シェルドレイク」の「菌類が世界を救う キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「マーリン・シェルドレイク」の「菌類が世界を救う キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
" アメリカ先住民ポタワトミの一員で生物学者のロビン・ウォール・キマラーは、ポタワトミに固有の言語は動詞が豊富で、ヒト以外の世界に生き生きとした感覚を与えると言う。たとえば、「山」という語は動詞であり、「山になる」ことを意味する。山はずっと「山になる」プロセスにあり、能動的に山でいるのだ。こうした「有生性の文法」〔有生性は語が示す対象の生物としての性質を表す〕があるので、他の生物の生活を「それ」と形容したり、伝統的に人間に使用される概念を借用したりせずに記述することが可能になる。これに対して英語では、「他の生物の存在という単純な事実」さえ認めることができないと彼は述べる。もしあなたが
Posted by ブクログ
菌類が生物界に与える影響とその驚くべき能力について説明した本。
生物界の複雑性と奥深さを思い知らされる内容だった。本書によると、推定で世界には220-380万種の菌類がいる(植物の推定種数の6-10倍)が、まだ菌類全体の6%程度しか発見されていないとのこと。その僅かな発見済の菌類の能力をあげても、パンや酒を発酵させるのは勿論のこと、汚染物質を分解し、ペニシリンを生成し、宇宙空間でも生存でき、時速100kmで胞子を放出し、個体間で後天的に遺伝子を伝播させ、菌根ネットワークを構築して植物間の炭素、リン、水分、そして(仮説段階であるものの)電気信号のやり取りを可能にしている。
本書を読んで、菌類
Posted by ブクログ
マザーツリーという本を読んで以来、のめり込んでいる菌根の世界。違う人の視点もみたいと思って。菌根に関わるところだけ抜き出し読みした。
共生菌根ネットワークのはたらきについて、シマードの本では樹木を主体に解説されていた。その一方で、菌類側から同じ現象を解釈することも必要だよ、という意見があるのはこの本と、「もっと菌根の世界」でも触れられていたが、今回は菌類サイドに立って自分なりの仮説をたてることができたのが大きな収穫。
「枯れかけた樹木から周りの木々(とくに自分と血縁関係のある樹木)に、残された養分が分配されている」という現象を、シマード本で読んだ時は母の愛やお涙頂戴的に解釈した。それを菌類