ローランプティマンジャンの作品一覧

「ローランプティマンジャン」の「夜の少年」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 夜の少年
    3.8
    1巻2,420円 (税込)
    フランスの本屋大賞最終候補作! 父と息子の不器用な愛の物語 フランス北東部。妻亡き後、わたしは息子二人を男手一つで育ててきた。長男のフスは小さい頃は素直だったのに、反抗期を迎え地元の不良とつるむようになったが、いつかは分かり合えると思っていた。あの日、あの事件を起こすまでは――。不器用な父子の感動物語

ユーザーレビュー

  • 夜の少年

    Posted by ブクログ

    父親の苦悩と悲しみが波のように襲ってくるように感じた。
    ひとことで言うと辛い、だろうか。

    妻を病気で亡くした後、二人の息子を育てる私、というように父親のひとり語りで始まる。

    父親の気持ちが切々と綴られていて、父親の視点でしか知り得ない物語だったが、ラストの父さんへというフスの手紙で胸を締めつけられた。

    0
    2023年07月05日
  • 夜の少年

    Posted by ブクログ

    父親の気持ちが痛いほど伝わり苦しくなる。息子とどう接したら良いのか分からない父親の葛藤、逡巡が手に取るように分かる。
    子どもと一心同体の蜜月時期を過ごした経験のある者ならば、子どもが見知らぬ他人のように理解できない存在になってしまう哀しみ、寂しさに共感してしまう。
    子どもが親の求める姿の許容範囲を越えた時、失望し言葉を失う、会話は途絶え、沈黙…けれど見捨てることなどできない。親だから、子どもだから。
    その関係は哀しい、けれど愛しい。

    0
    2023年01月24日
  • 夜の少年

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    些細な出来事の連続の先は夜だった。

    ささやかに生きてきた真面目で朴訥な男性が、病気で妻を失い優しい長男との関係が少しずつ狂っていく。

    毎日が「あのときこうしていたら」「ああしたほうがよかった」の連続で生きている。どこに生まれ生きていてもそれは不変なのかも。

    フランスは政治が日常生活に密着していますね。読み始めは面くらいました。

    帯文は重松清さん、重松作品が好きな人に読んでもらって感想を聞いてみたいなぁ。

    0
    2023年04月02日
  • 夜の少年

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    父親も長男も不器用でなんだか切なかった。ちょっとずつ道を逸れていった結果あんな大事になるなんて。みんながジルーやジェレミーのように生きられるわけじゃないから…

    0
    2023年01月22日
  • 夜の少年

    Posted by ブクログ

    読みごたえのある本。
    幸せに暮らしていた四人家族が、母親が癌で亡くなってから、長男に変化が起こる。
    3年の間、休みは母親の見舞いで過ごし、成績も下降し、苦労している父親に迷惑をかけないように、地域の短期大学に進学する。極右の仲間と付き合い、父親とも距離を置く。
    ある日事件が起こる。彼が殺人を犯してしまう。
    裁判、判決と、父親の心は揺れ動く。どうすれば良かったのか、どう子どもと向き合えばいいのか、父親の心理を詳細に描写している。

    0
    2022年09月28日

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