作品一覧

  • 柳田国男と民俗学の近代 奥能登のアエノコトの二十世紀
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    「民間の新嘗祭」と呼ばれる奥能登のアエノコト.稲作民族の原点を伝えるとされるその姿は,じつは,激変する戦後日本の中で柳田国男とその門下たちによって「発見」されたものだった.フィールドとテクストに働く政治と修辞を徹底的に読み解き,アエノコトを「二十世紀の物語」として再考する.(解説=佐藤健二)

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  • 民俗学入門
    4.2
    普通の人々が営む日々の暮らしを深く知り,驚く.人生と生活の細部に直に触れ,世界の奥行きに畏怖しながら,複数の歴史を「私(たち)」からつかみ出す.繰り返される過ちから目をそらさず,よりよい未来を考えたい.これが民俗学のエッセンスである.「人間にかかわることすべて」に開かれた,野心的な「共同研究」への誘い.

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ユーザーレビュー

  • 民俗学入門

    Posted by ブクログ

    柳田國男著『遠野物語』を興味本位で読み、民俗学をかじってみたいな〜と思いこの本を手に取りました。

    読む前は、そもそも民俗学ってなんだろう?とふわふわしていたのですが、おすすめの本や、実際にアンケートという形でいわゆる各地方の風習などを知ることができ、次に読みたい本と具体的な実践方法を知ることができました。

    また、あまり学問本を読み慣れてない私でも読みやすく分かりやすい説明がなされていたので助かりました。

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    2024年02月17日
  • 民俗学入門

    Posted by ブクログ

    まさに入門書として、一般読者が「民俗学とはなんぞや」を知るのにとても有益な1冊だと思いました。
    人々の日常の風景から社会の変化や歴史が見えてくるという民俗学の面白さが伝わってきます。ブックガイドに掲載されている本も読んでみたいと思いました。

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    2022年05月03日
  • 民俗学入門

    Posted by ブクログ

    かの有名な柳田國男が、その礎を築き上げた学問である。

    本書は、衣・食・住・働く・運ぶ・取り替える(交換する)という、極めて現代人的な、「営み」を背骨として、平易な言葉と、広範にわたる実例を元に「民俗学」を解説した入門書である。

    筆者のプロフィール欄に、身長186センチと記されているのは、不思議に思うが、北海道出身の中年の大男が、関西で四苦八苦しながらも、民俗学を教えてきた集大成がここにある。

    筆者は冒頭で「民俗学とは、人々の「せつなさ」と「しょうもなさ」に寄り添う学問ではないかと思っている。《中略》「せつなさ」とは、人々がそれぞれ生きる時代や地域や状況のなかで、ひたむきに忍耐と工夫を重ね

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    2022年03月14日
  • 民俗学入門

    Posted by ブクログ

    民俗学の本は僕から見て、遠くの話から近めの話まで色々あるようだ。この本も面白かった。もしかしたら世代の感覚があるのかもしれない。はっきりわけないにしても、80年代以前を知っているかどうかは違いがありそうな気がする。民俗学のことを考えると世代間断裂は、わたしたちのいたところを失ってしまうのではと心配になる。これから生きる人たちに、あったかもしれない人生を想像することも知ってほしい。画面上で名詞を共通するなかまが集まることばかりが過去未来の共有ではないし、むしろ名詞[識別]付けで自分を規定してアバター化することから脱するために。この世は平坦なときをぬっていくものではないと、民俗学の入門で感じられる

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    2022年02月19日
  • 民俗学入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    むちゃくちゃ面白かったー!
    興味はあるものの何を学ぶ学問なんだろうと漠然としていたが、学びの終着点も分かったし追求する方法が他の分野とは異なると知れたのも大きかった。私だったら何にフォーカスするだろうなぁと考えながら読んだ(今は苗字について調べたい気分)。それが出来るのも、今を生きる私たち自身が資料となるからだろう。

    菊池先生の他の本も読みたいし、宮本先生の「忘れられた日本人」も読みたいし、興味のある事柄にフォーカスしてみたいし。学びの幅が広がって嬉しい。

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    2025年07月12日

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