菊地暁の作品一覧
「菊地暁」の「民俗学入門」「柳田国男と民俗学の近代 奥能登のアエノコトの二十世紀」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「菊地暁」の「民俗学入門」「柳田国男と民俗学の近代 奥能登のアエノコトの二十世紀」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
かの有名な柳田國男が、その礎を築き上げた学問である。
本書は、衣・食・住・働く・運ぶ・取り替える(交換する)という、極めて現代人的な、「営み」を背骨として、平易な言葉と、広範にわたる実例を元に「民俗学」を解説した入門書である。
筆者のプロフィール欄に、身長186センチと記されているのは、不思議に思うが、北海道出身の中年の大男が、関西で四苦八苦しながらも、民俗学を教えてきた集大成がここにある。
筆者は冒頭で「民俗学とは、人々の「せつなさ」と「しょうもなさ」に寄り添う学問ではないかと思っている。《中略》「せつなさ」とは、人々がそれぞれ生きる時代や地域や状況のなかで、ひたむきに忍耐と工夫を重ね
Posted by ブクログ
民俗学の本は僕から見て、遠くの話から近めの話まで色々あるようだ。この本も面白かった。もしかしたら世代の感覚があるのかもしれない。はっきりわけないにしても、80年代以前を知っているかどうかは違いがありそうな気がする。民俗学のことを考えると世代間断裂は、わたしたちのいたところを失ってしまうのではと心配になる。これから生きる人たちに、あったかもしれない人生を想像することも知ってほしい。画面上で名詞を共通するなかまが集まることばかりが過去未来の共有ではないし、むしろ名詞[識別]付けで自分を規定してアバター化することから脱するために。この世は平坦なときをぬっていくものではないと、民俗学の入門で感じられる