令和4年のGWは久しぶりに「いつもの」GWとなりました、あと何年かしたらあの騒ぎは何だったのだろう?と思うことがあると思いますが、私達の行動や思考が変わった転換点として回想されることになると思います。
今年のGW初日は午前中は「曇り」でなんとかテニスができましたが、午後からは雨が降りました。「メタ
...続きを読むバース」という言葉を本日初めて認識し、すでに娘達は理解していることを知った私は焦ってこの本を読みました。
コロナ勤務で仕事にかかせなくなった「Microsoft teams」という業務用ソフトですが、これもすでにメタバース化されている様ですね。一年以内に社内のシステムも突然バージョンアップされて、否応がなしにこれを使うことになるのだろうと思いました。社会人生活の終盤戦になって、また新たな激動の時代に直面しようとしていることを、ヒシヒシと感じたGW初日でした。
以下は気になったポイントです。
・メタバースとは言葉自体が注目されたのが2021年後半位からなので明確な定義はないが「3DCGの技術でバーチャルな世界を構築した上で、人々がさまざまな交流や経済活動を含めた色々な活動ができる仕組み」であり、一言でいうと「三次元のインターネット」である。日本だと、アニメの「サマーウォーズ」「ソードアートオンライン」のようなSF作品で描かれている(p10)
・2021年の10月にFacebookが社名を「メタ」に変更、メタバース企業としてSNSプラットフォームからメタバースプラットフォームに正式に転向すると発表した、それに続き、マイクロソフトやディズニー、ナイキなどの世界的企業がメタバースに参入というニュースが続き、目下DX、AI、SDGsと並ぶ大注目のトピックとなっている(p14)
・メタバースだと本当に友達とあっている感覚や、一緒にゲームをしている感覚、遊んでいる感覚が味わえる。つまり、リアルとデジタルの溝を埋める「体験」としてメタバースが存在価値を得ていく。今流行りのオンラインライブも進化するだろう、例えば友達と一緒に3Dのバーチャル上のライブ空間にアクセスし、ボイスチャットでおしゃべりをしながら、アバターとなったアーティストが歌う姿を目の前で見る、といったバーチャルライブの体験が実現できる様になる(p22)
・メタバースの場合、ユーザー側は稼ごうという意識ではなく、自分たちの好きな空間を自由に作って遊んでいるだけという感覚のクリエーターも増えてくるだろう(p42)
・メタバースのデバイスとしては、マイクロソフト社が提供する「HoloLens」というMRグラスを使う、MRグラスとは完全に視界を覆うVRゴーグルとは違い、現実とバーチャルをミックスさせて、現実の空間の中に3Dのオブジェクトを現出させるツールである、2022年には「Mesh for Microsoft Teams」という自社のウェブ会議ツール「Teams」との連携機能を提供する予定である(p62)
・NianticはポケモンGOの開発をしている会社として有名で、VRではなくAR(拡張現実)を軸としたメタバースの構築を目指している。すでに「AR+モード」という現実世界の中で本当にトレーなの目の前にいるように見える拡張現実機能を実装している(p64)
・パプティクスとは「触覚」のこと、手に持ったり体に触ったりという感覚を再現できる技術のこと、この技術は最初はゲーム用途で普及するだろうが、やがてそれ以外の用途でも用いられるだろう、一番可能性が高いのは製造業などでのトレーニングである。物理的なフィードバックをある程度再現することができるので、機械や重機の操作方法などを、より実現に近い環境で学ぶことができる様になる(p78)
・現在ではVRゴーグルで右側を向いても実際にアバターが右を向くまでに時差が生じてしまう、1秒遅れただけで人の脳は「VR酔い」してしまう。今はそれを防ぐために画像処理を端末側で行なっている。通信速度が飛躍的に速くなればVRゴーグルはサングラスくらいの大きさになる可能性が高くなる。小型軽量化には通信の進化も重要である(p92)
・バーチャルライブと2Dのライブストリーミングとの違いは、ライブストリーミングが「カメラが撮影した映像を見るだけ」なのに対して、メタバースのライブでは「自分が空間の中に入れる」というところが1番の特徴である、ライブ空間の中に入って好きな角度からライブを観たり、他の人と一緒に踊ったりもできるので「音楽フェスに友達と一緒に行く」のと近い臨場感や一体感が味わえる(p108)
・デバイスを頭部に装着すると、脳の視覚野の電気信号を読み取って、Bluetoothで接続したコンピュータを操作することができる、慣れは必要だが、脳波でパスワードの数字を入力する程度のことはできる(p144)
・メタバースが当たり前になった世界では、メタバースという言葉自体が存在感をなくすだろう。今「普段何をしているの」と聞かれて「YouTubeを見てる」と答えても「インターネットをやっている」と答える人がいないのと同じ、わざわざメタバースと言わなくても、バーチャルな世界でミーティングしたり、友達と遊んだり、買い物したりというのが当たり前になった時に、初めてメタバースが普及した世界になったと言える(p150)
2022年4月30日作成