作品一覧

  • 元素はどうしてできたのか 誕生・合成から「魔法数」まで
    4.0
    1巻880円 (税込)
    まずビッグバンにより素粒子が生まれ、それらが結合して陽子(=水素の原子核)や中性子となった。陽子と中性子が結合して重陽子となり、さらに重陽子と陽子が結合することでヘリウムの原子核が生まれた。やがて宇宙の温度が下がって原子核と電子が結合して原子が誕生し、恒星の内部や超新星爆発によって92番までの元素が作られた。93番以降の元素は天然では作られず、世界各国で熾烈な合成競争が繰り広げられてきた……。文系も理系も胸躍る、微小な元素の壮大なドラマを、理化学研究所の主任研究員と東京大学教授を兼ねる著者がわかりやすく解説。理化学研究所は世界最高の加速器を擁し、113番目の元素の合成に成功、原子核を特に安定にする「魔法数」を新たに発見するなど画期的な成果を挙げてきた。本書ではそれらの成果も取り上げ、核物理学の到達地点と将来の展望を語る。同じ元素における複数の原子を掲載した「核図表」など魅力的なトピックスが満載!

ユーザーレビュー

  • 元素はどうしてできたのか 誕生・合成から「魔法数」まで

    Posted by ブクログ

    元素生成に関する知識の整理とより詳細な知識の獲得。核図表の見方が分かって面白い。最後は端折った感じ。

    本書ではJWPへの提出までの経緯が書かれているが、ようやく昨年(2015年)末に113番元素の命名権が得られて、おめでたい限りだ。

    *1章
    ・元素は118種類見つかっている。天然に存在するのは92番目のウランまで。
    *2章
    ・元素ができるのは1.ビッグバン(水素、ヘリウム、リチウム元素のみ)。2.恒星内での元素合成(核融合。鉄まで)。3.超新星爆発のラピッドプロセス
    ・クォークが3つ集まって陽子や中性子になると50倍くらい重くなる。
    ・陽子と中性子の重さは中性子のほうが0.1%重い。中性子

    0
    2016年02月24日
  • 元素はどうしてできたのか 誕生・合成から「魔法数」まで

    Posted by ブクログ

    恒星内元素合成やCNOサイクルなどの話、ビッグバンからできる元素がリチウムまでに限定される理由、新元素の合成と認定とは具体的に何なのかなど、絶妙にあいまいだった知識領域をうまいこと補完できた。かなり平易に書かれているので事前知識は少なめでも大丈夫なのがよい。とはいえ、アウトプットをしていないので数ヶ月でそっくり内容を忘れてしまったが。

    0
    2016年05月12日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!