作品一覧

  • 魔女ラグになれた夏
    4.0
    1巻1,300円 (税込)
    2020年、東京オリンピックの夏が来た。主人公・岬は、青森に住む6年生の女の子。三姉妹の末っ子で、長女・光希は、仙台の大学へ。次女・富美は高校1年生。三姉妹は全員、シドニー、アテネ、北京のオリンピックの年に生まれている。岬は、次女の富美から「あてねちゃん」と呼ぶように指示され、以来そう呼んでいる。理由は、アテネオリンピックの年に生まれたから。岬は、頼れるけれど自由奔放なあてねちゃんに危うさを感じていた……。岬には、ずっと心にひっかかっていることがあった。それは、幼稚園の時に好きだったアニメ「魔女ラグノア」のキーホルダー事件。魔女ラグのキーホルダーを紗奈ちゃんに取られてしまい、あてねちゃんが取り返してくれたのだ。でも、それは自分の性格からすると「取られた」わけではなく、うなずいてしまっただけなのではないか……。自己主張が苦手な岬が、あてねちゃんや幼なじみ・要との関わりを通して成長していく物語。
  • ブレーメン通りのふたご
    3.5
    1巻1,540円 (税込)
    お日さまポカポカなジャズの調べ、「明るい表通りで」が流れる甘味処で出会った二組のふたご。おたがいを支えていた小5のマキとカツラだったが、おばあさんのまりえりと関わり、しだいに心が前に進んでいく。

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ユーザーレビュー

  • ブレーメン通りのふたご

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    ジャズの調べ「明るい表通り」が流れる甘味処「さるも木からおちる」。そこで、小学5年生のふたごと、二人組のおばあさんは出会った。2年前に両親を失った少女たちと、50年前に双子を亡くしたおばあさんが抱えた喪失の悲しみは、温かい交流の中で癒されていく。

    互いに支え合いながらも思い出を半分ずつにしていた槇と桂が、悲しみを乗り越え、思い出を足し合わせていこうとする姿が素敵だった。ジャズ「明るい表通り」が物語の底にずっと流れているようで、悲しみの中にある人をやさしく励ましてくれる、温かい物語だった。

    「同じだった。
     まりあちゃんにも、なくしたものがあった。泣きながら、なくしたものを想い続けていた。そ

    0
    2023年04月02日
  • ブレーメン通りのふたご

    Posted by ブクログ

    小学生の双子(マキとカツラ)と、おばあさんの双子(まりあとえりあ)。
    どこか陰のあるマキとカツラの抱える過去と、双子ということ以外は謎なまりあとえりあ。
    少しミステリ要素も入りつつ、二組の交流の中でだんだん打ち解けあっていく様子が微笑ましい。
    マキとカツラの過去は到底乗り越えられるものではない、厳しいものだけど、家族でも他人でも、誰かを支えたり支えられたりしながら生きていく大切さが描かれている。

    0
    2022年01月25日
  • 魔女ラグになれた夏

    Posted by ブクログ

    3人姉妹の末っ子の岬は、おとなしくて言いたいことも言わないタイプ。すぐ上のお姉ちゃんに「あてねちゃんって呼んで」っていわれたら、ずーっとあてねちゃんと呼び続けていた。だって、あてねちゃんは岬のヒーローだったから。
    一歩引いたところでみんなを観察していた岬が、自分の思いを口にするまでには、いろんな人との心のやりとりが必要だったのかもしれない。
    登場人物一人一人がしっかり描きこまれた秀作。

    0
    2020年07月07日
  • ブレーメン通りのふたご

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    偶然出会った二組のふたご。一組は小学生の女子。もう一組はおばあさん。二組のふたごの交流とおばあさんの過去について。

    0
    2023年03月07日
  • ブレーメン通りのふたご

    Posted by ブクログ

    甘味処で出会った、二組のふたご。
    一組はマキとカツラ。もう一組は不思議なおばあさん、と紹介にあったので、不思議なおばあさんってどんな設定だろう。異界の人達?と思って読んだのですが、不思議というよりは、事情のあるおばあさんたちでした。
    正統派の児童書。

    0
    2022年04月09日

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