【感想・ネタバレ】魔女ラグになれた夏のレビュー

あらすじ

2020年、東京オリンピックの夏が来た。主人公・岬は、青森に住む6年生の女の子。三姉妹の末っ子で、長女・光希は、仙台の大学へ。次女・富美は高校1年生。三姉妹は全員、シドニー、アテネ、北京のオリンピックの年に生まれている。岬は、次女の富美から「あてねちゃん」と呼ぶように指示され、以来そう呼んでいる。理由は、アテネオリンピックの年に生まれたから。岬は、頼れるけれど自由奔放なあてねちゃんに危うさを感じていた……。岬には、ずっと心にひっかかっていることがあった。それは、幼稚園の時に好きだったアニメ「魔女ラグノア」のキーホルダー事件。魔女ラグのキーホルダーを紗奈ちゃんに取られてしまい、あてねちゃんが取り返してくれたのだ。でも、それは自分の性格からすると「取られた」わけではなく、うなずいてしまっただけなのではないか……。自己主張が苦手な岬が、あてねちゃんや幼なじみ・要との関わりを通して成長していく物語。

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Posted by ブクログ

3人姉妹の末っ子の岬は、おとなしくて言いたいことも言わないタイプ。すぐ上のお姉ちゃんに「あてねちゃんって呼んで」っていわれたら、ずーっとあてねちゃんと呼び続けていた。だって、あてねちゃんは岬のヒーローだったから。
一歩引いたところでみんなを観察していた岬が、自分の思いを口にするまでには、いろんな人との心のやりとりが必要だったのかもしれない。
登場人物一人一人がしっかり描きこまれた秀作。

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2020年07月07日

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