牛島薫子の作品一覧
「牛島薫子」の「悪を与えよう」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「牛島薫子」の「悪を与えよう」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書には以下の3つのキーワードが似合うと私は思う。
それは「新感覚」「狂気」そして「悪」だ。
「新感覚」それはこの小説の構成がそれを示している。
本書は「健常者と障害者の隔たり」を主なテーマとして扱っているが、それはあくまで「主な」ものであり、その他にこれでもかというほど「社会的問題」を盛り込んでいる。
その問題は一つのテーマですら一本の小説が書けそうなほど重たいものであり、それを盛り込むと言うよりは「ぶち込んでくる」という感覚で、怒涛の如く次々と主人公にふりかかってくる問題は読んでいてハラハラすると共に「気になって仕方が無くなる」という感覚を覚えさせる。淡々と、むしろ潔いくらい簡潔な文章で
Posted by ブクログ
本書を入手する前に、牛島薫子さん(@Pro_Wresler)ご自身のnote「狂気とは何か」を読んでいたので(「『悪を与えよう』でまともな登場人物が少ない理由です。」とツイートで紹介されていた)、そういうバイアスもかけつつの読書でした。
何かわかりあえない。ちょっとズレている。
淡々とした京子の語り口に対して抱くのはまさしくそういった小さな違和感で、その違和感は時に耐え難いほど大きくもなるのだけれど、それでも彼女が何がしかの答えに辿り着くのを見届けたいという気持ちを失わずにいられたのは、決して他人事ではないからなのかも。私もまた、誰かに違和感やズレを感じ「させ」ながら生きているんだろうな。