カトリーン・マルサルの作品一覧 「カトリーン・マルサル」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 2022/03/15更新 アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> カトリーン・マルサルの作品をすべて見る
ユーザーレビュー アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 カトリーン・マルサル / 高橋璃子 このタイトルを思いついただけで勝ちでしょう。 本書の骨子は「経済人」偏重の市場経済に女性の存在が無視されているという、社会のあり方に異議を申し立てる。フェミニストは上野千鶴子のようなもっと狭義のジェンダーの違いから受ける不利益にフォーカスするものであるという先入観があったので、経済との関連で論じる...続きを読むものはとても新鮮。新しい社会のあり方、寛容さへの期待みたいなものを感じる。(今ちょうど観終わった「不適切にもほどがある」と共通するテーマ) 少し具体的なところでは2008年金融危機への解説が秀逸。デビット•ボウイの逸話との絡め方と専門用語なしの人間の情動的な反応による説明が、腹落ち度高い。ここだけでも読む価値あるかな。 Posted by ブクログ アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 カトリーン・マルサル / 高橋璃子 経済学は「愛の節約」を研究する学問になった。社会は利己心で成り立っている。アダム・スミスの見えざる手から経済人は生まれた。愛は私的な領域へと追いやられた。社会に漏れださないように、しっかり管理しなくてはならない。そうしないと、愛が枯渇してしまうから。 経済学は愛を節約しようとした。愛は社会から隔離さ...続きを読むれ、思いやりや共感やケアは分析の対象から外された。そんなものは社会のとみとは関係ないからだ。 Posted by ブクログ アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 カトリーン・マルサル / 高橋璃子 タイトルが秀逸です。アダム・スミスの食事を誰が作っていたのか、誰も真剣に考えたことがありません。実はアダム・スミスは生涯独身だったので、彼の食事は実の母親が作っていたそうです。 結局、スミスの経済学では女性は完全に無視されています。合理的な経済人とは完全に男のことが想定されています。家事や育児を担...続きを読むっている人間のことは閑却されています。 著者のマルサルさんはスウェーデンの出身だそうですが、スウェーデンでさえやはり女性に不平等な制度、慣行が多いそうです。 男女平等度が特に低い日本は真剣に女性の地位向上に取り組むべきであると痛感しました。 Posted by ブクログ アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 カトリーン・マルサル / 高橋璃子 産休育休時短勤務を通して感じた社会の理不尽について、気持ちよく言語化されていました。 あのとき感じた無力さや、怒りを思い出すと共に、自分たちが少しずつ変われば、次の世代の人々はあんな目に合わずに済むかも知れない、といつ希望も感じられました。 就活に勤しむ学生の皆さんや、出世・昇給に目が眩んでしまう...続きを読む人、とにかくいろんな方に読んで欲しいです。 Posted by ブクログ アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 カトリーン・マルサル / 高橋璃子 「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?」kawade.co.jp/sp/isbn/978430… さすが河出だぜ。経済学からこぼれおちる労働資本と具体的な生産性の話。よくある家事の経済価値の話やフェミ論じゃないところがいい。経済の成り立ち自体を疑う姿勢はとても好きだな。なおタイトルから妻を想像した...続きを読むけど違ったw Posted by ブクログ カトリーン・マルサルのレビューをもっと見る