ネットでタイトルに惹かれて購入した本です、筆者は私よりも一回りも若い人ですが、事業を起こして今では30億以上の資産をお持ちのようです。自分の成功体験は最後の方だけで、前半は今後の経済の見通しや、資産形成をするために何をすべきかが書かれています。
ポイントとしては、1)まずは種銭(最低1000万円)を確保する、2)会社に勤務しながら得意分野を磨く、3)運を味方につける、4)不動産以外にも、換金性の高い動産(筆者が実際にやっているのは、自動車・時計)を持つ、でした。
予想通り、簡単に真似をすることはできない内容でしたが、30年以上続いたデフレ時代から急にインフレ時代になって、意識を変えておかないと大変なことになる、というメッセージだけは受け取れたと思います。
以下は気になったポイントです。
・ 変化への備えは資産を持ってからでは遅い、 危機は「 貧しい者」からではなく「 何も備えていない者」から奪う(p6)
・アメリカの場合 金利を引き上げてもインフレは収束しなかった 、なぜならこのインフレはお金が増えすぎただけでなく、 ロシアによるウクライナ侵攻 やサプライチェーンの混乱によるエネルギー・ モノ の供給不足も重なって起こったものだからである。 今求められているのは 生産力の回復であり、金融だけで経済を回す時代はすでに終わりを迎えている(P27)
・これからやってくる グレート リセットは、過去の危機をはるかに超える可能性がある、 お金 そのものの価値が揺らぐという、より 根源的な問題を孕んでいる (P35)
・ アメリカ大統領トランプ氏の発言と行動は一致している、これまでは別々の政策として進められてきた 通商政策・安全保障政策が、関税政策によって一体化し進められているという事実である(P42)
・現在起きている コスト プッシュ型 インフレに起因する スタグフレーションに対しては、 賃金の上昇 以外に 解決策がない、 この解決策は 一部の勝ち組企業しか実行できていないため 国民全体の賃上げの底上げにはつながっていない (P47)
・賃金が上がらない 企業に勤めてる人は、今すぐ 己の能力を高め 転職するか、 転職 以外の方法で手取りを増やすか、 もしくは 現状の能力のままで収入を増やしたいのであれば 人口が増えている海外に売って出るしかない (P49)
・富裕層はいつの時代においても「価値が毀損しないもの」を買うという行動規範を持っている、 価値が毀損しないものとは、 希少性が担保されているもの・ メーカーが供給量を制御 調整しているもの、 誰に販売するかを厳密に選別して市場価格を一定水準以上に維持しているものを指す 、値上がりも 狙うものではなく、最初から「価値が下がらないもの」を選び続けている (P54)
・日本の住宅ローンは金利が極めて低い だけでなく、築年数がどんなに古くても35年という長いローンが組めるし、 団体信用生命保険までついている、 さらには、5年ルール(市場金利が上昇しても5年間は据え置かれる)及び 125%ルール( 新しい 返済 増加額は25%までに制限される)がある(P59)
・長期的にはどの業界においても生き残れる企業は「人口が増える 市場に進出できる企業」である(P63)
・ トリクルダウン(富裕層や大企業を優遇する政策を行うことで経済を活性化させ、 その経済的恩恵が徐々に低所得者層へと 浸透していく 経済理論) 現象が起きるのは、あくまで 東京都心と、そこへのアクセスが良い周辺エリアだけである、 これが地方にまで拡大することは現在の外資流入による東京 都心への需要過熱 トレンドから見てもまずないだろう(P68)
・ 不動産でやるべきことは「価値が下がらず 将来 同じ金額で売れる物件、 すなわち 元本毀損しない物件を、 人の金で買う。 そして 賃料(人の金)でお金を返済し、 時間をかけて自分のものにすること」 これが 資産形成のセオリー である(P108)
・不動産で成功したいのであれば、手が届く 地方 物件に投資するのではなく、何とかして 都市部の物件に投資できる種銭を稼いでからスタートするのが セオリー である(P114)
・ 円安の恩恵を受けて市場 空前の好決算を叩き出す企業もあるが、 日本の企業の大半は中小企業であり、 物価や原材料価格の上昇を補うための 価格転換ができていない、このような環境下では 金利はそう簡単にはあげられないだろう(P185)
・ ゴールド価格の上昇は単なる現物の需給 だけではなく、 地政学リスク や中央銀行の備蓄行動、 富裕層の消費 シフトなど複合的要因によって起きている。今のところ ゴールド価格を押し下げる力はほとんど存在せず、 上昇を支える強さが鮮明である (P189) 12年周期で上昇トレンドを描く 傾向があるので、 2015年から始まった 上昇は2027から2028まで続くと考えられる、 1万ドルをつけてもおかしくないだろう(P190)
・ ゴールドとシルバーの価格比率は 通常 60から80倍で推移すると言われている、現在は 100倍 ほどに拡大してしまっており この 乖離が80倍 へと 終電 していくと思われる。ゴールドに値下がりする要因がないので、シルバー価格の上昇となるのが 合理的であろう (P191)
・ 生成 AI について 強く感じることは「 使う人と使わない人の差」が極端に広がっていくという現実がある、人の労働時間と労働価値の意味 そのものが揺らいでいる (P204)
・金持ち父さん貧乏父さんのロバートキヨサキは、労働者から一足飛びに、 経営者・ 投資家を目指せと言っているが、 筆者は、労働者として スキルを磨き、 それを自らの事業として形にした上で、 余剰資金で投資を走るべきだと考えている(P271)
・ 「金を使えば使うほど金が集まる」という現象は、 信用という見えない資産があるからこそ 成立する。 信用を伴わない 支出は浪費でしかないが、 信用を伴った支出は、さらに大きな資産と機会をもたらす (P290)
・グレート リセットは、 土地・資産を無慈悲に振り分ける。 守られるのは「国家と資本が必要とする場所・資産」であり、 切り捨てられるのは「人口が流出し、 流動性を失ったもの」である。 上がる土地は「都市 中枢・ 空港 直結・ 食料 拠点・再開発地」であり、 下がる土地は「過疎地 ・老朽 都市・ 災害 多発地・ 観光 依存地」 である。 上がる資産は「 現金・ ゴールド・ 一等地・ 外貨・ テクノロジー」であり、 下がる 資産は「負動産・国債・観光地・ 流動性のない資産」である。 判断基準は「国が守るか 切り捨てるか」「 すぐに換金できるかできないか」 この視点を持つ者だけが、 グレート リセット後の時代を勝ち抜くことができる(P319)
2026年5月3日読破
2026年5月4日作成