作品一覧

  • ばらまき 選挙と裏金
    4.2
    自民党衆院議員が妻の参院選出馬に際し、地元の議員らに現金を自ら配って回った前代未聞の買収事件。その額は100人で計2871万円にのぼる。なぜ、この事件は起きたのか。本当の“巨悪”は誰なのか。広島の地元紙が総力を挙げて「政治とカネ」の取材を続けるうち、買収の資金源とも目される自民党の巨額「裏金」問題へと繋がってゆき…。政権中枢の巨額「裏金」疑惑に広島の地元紙「中國新聞」が切り込んだ渾身の調査報道。『ばらまき 河井夫妻大規模買収事件全記録』の内容に、22年以降の取材の経過を大幅に加筆。買収資金として安倍政権幹部4人が裏金を提供した疑いを示すメモを手がかりに、政権中枢の闇に迫る。巨大な権力の壁にひるまず、真相に迫り続けた取材の裏側を描く執念のノンフィクション!――「事件はまだ終わっていない」
  • ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録
    4.3
    政治家夫妻が自ら現金を配って回った、前代未聞の買収事件! カバーの写真は2019年7月4日、参院選の公示日。 広島選挙区に立つ出陣式で聴衆に語りかける河井案里と、それを見つめる夫の克行だ。 素知らぬ顔で明るい未来と自身への支持を訴えるが、しかしこの時すでに2人は手分けをして数多くの地方議員や後援者への買収工作を進めていた。 広島のみならず、日本中を大きな政治不信の渦に巻き込んだ「大規模買収事件」。 それはどういったものだったのか。“買収夫妻”は何者なのか。 この事件は政界に何を残したのか。そして、本当の“巨悪”は誰なのか……。 その全貌を広島の地元紙・中国新聞が総力を挙げて取材した、執念のノンフィクション!

ユーザーレビュー

  • ばらまき 選挙と裏金

    Posted by ブクログ

    参議院広島選挙区での河井夫妻の買収事件の真相に、地元の中国新聞の取材班が迫った本。第1部では事件の発端とそれに伴う報道合戦の中での記者たちの奮闘が描かれている。報道合戦の裏側がわかり面白い。最初のすっぱ抜きは週刊誌で、情報が垂れ込まれる仕組みには、足での取材がかなわないことがよくわかる。ただ、その後の意地の盛り返しは見事である。第2部では、被告夫妻と被買収者の法廷での証言が生々しく書かれている。第3部では検察審査会を経て、被買収者の裁判や買収資金の出どころを探り、事件の全貌に迫っている。全体を通じては自民党の古い体質がすべての背景にある。選挙も含め、政治家を見方につけたい時はお金をもっていく慣

    0
    2025年07月29日
  • ばらまき 選挙と裏金

    Posted by ブクログ

     長期中枢政党であり続けるために浸透してしまった金権体質、この感想記入時の石破政権でも度々話題になり事件の黒幕に迫ろうとしても大物議員、歴代総理からは明確な解答はないまま、一有権者、納税者として他人事ではない問題だと改めて本書を通じて認識しました。
     河井夫妻事件も蜥蜴の尻尾切り、氷山の一角なんだろうと感じました。本書を通じ記者の仕事についても考えさせられました。この本を読んでよかったです。

    0
    2025年04月24日
  • ばらまき 選挙と裏金

    Posted by ブクログ

    2021年12月に出版された中国新聞の「ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録」から2年半、
    さらに取材を続けた内容を加味して再出版された文庫。

    河井夫妻の買収事件は、自民立民1人ずつで無風区だった参院広島選挙区に、
    河井克行の一回り下の妻河井案里(二人とも慶應、、、)を安倍首相以下が建てたことに端を発する。
    名目は二人当選だったが、実は安倍を批判した現職を追い落とすため、意趣返しだったといわれる。
    当選が厳しい案里陣営は、地方議員に実弾を配る。
    結果案里と立民が当選。中央の狙いどおりとなった。
    しかしこの後検察が動き、地方議員の証言を得て、河井夫妻を立憲、
    克行は実刑、案里も有罪執行猶予

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    2025年02月12日
  • ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録

    Posted by ブクログ

    巨悪をとことん追及するぞという地方紙の執念を感じた。
    この国のジャーナリズム、特に新聞については、地方紙にしかその希望が見いだせないのかもしれない。

    0
    2024年12月05日
  • ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録

    Posted by ブクログ

    報道ではよくわからなかったけど、現場で何が起こっていたのか膨大な情報が整理されてわかりやすかった
    切り込み不足という評価もあるけど、現時点での事実を丁寧に記述していたと思うし、金銭の出処はそうそう確たる証拠も出ないので、そこに対して中国新聞を批判するのはお門違いだなと思った(批判すべきは出処を明確にしない自民党であるべき)

    0
    2022年08月10日

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