ユーザーレビュー 三ねんねたろう 大川悦生 / 渡辺三郎 「うちのむらには、ねたろがござる」とこどもらがうたった。しかし、そのねたろうが村のためにはたらくというお話。 Posted by ブクログ 三ねんねたろう 大川悦生 / 渡辺三郎 働き者の若者が、母親が無くなった後、 「おら はたらいても はたらいても、だめなんやなぁ」と言って、 寝てしまいます。 子ども達がからかっても、お役人が取り立てに来ても、全然起きない。 日照りが続き、村が苦しんでいたある日、 むっくり起き上ったねたろうは、 遠くの川から水を引けばいいと言い、ひと...続きを読むり作業に没頭します。 はじめは相手にしなかった村人たちも、いつしか一緒に作業し、 灌漑が完成し、作物が豊かに実る村になったお話。 子ども達が、ねたろうをからかう歌も、テンポがあって面白い。 私独自の解釈ですが、 きっと、母親が生きている間は、 「母を楽にしてあげたい」という若者の気持ち(目標)があったんだと思います。 それが、母親が亡くなってしまうことで、急に目標を見失ってしまい、 「だめなんやなぁ」という虚脱感に襲われたのでしょう。 この後の、急に灌漑を始めるきっかけはわかりませんが、 きっと、寝てばかりに見えた若者の深層心理に、 行動につながる確信があったのでしょう。 目標を持った人間は、とても強い。 目標と確信があれば、周りが何と言おうと、やり遂げる力を削ぐことはできないんですね。 Posted by ブクログ 三ねんねたろう 大川悦生 / 渡辺三郎 貧しい土地で働く青年が、母の死を堺に眠り続ける。なまけものになったのかと思いきや、ねむりながら想いをめぐらして考えていたのかな。起き上がると、村のために川から水をひきはじめる。その姿に村人も感化され、みんなが無理だとおもっていたことをなしとげるのがすばらしい。働き続けてもうまくいかないときがある。思...続きを読むいきって休んでしまうと、ねてるあいだに体も充電されて、新しい考えや活力がわいてくるのかもしれない。 Posted by ブクログ 三ねんねたろう 大川悦生 / 渡辺三郎 【経緯】 どんなんだっけと思って 【書き出し】 とんとむかしであったそうな。 あるところに、年がら年中寝てばかりおる、お百姓の若者がおった。 【感想】 「寝ることでしか逃れられない農民の苦しみ」が主題だったのね! 呑気な絵とタイトルからは想像がつかなかったけど、ハッとさせられました。 これ、サラ...続きを読むリーマンに置き換えて現代風に読むこともできるわー。 【引用】 「ああ、おら 働いても働いてもだめなんやなあ」といった。 それからふらんふらんとして帰ってきよると、まるで魂が抜けたみたいになって寝た。 【不可解】 川から水ひこうって思い立ったのが急すぎて。神のお告げ的なものだったのん? Posted by ブクログ 渡辺三郎のレビューをもっと見る