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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「うちのむらには、ねたろがござる」。はたらかないで寝てばかりいたねたろうが、三年目のある日、むっくりおきだすと、ものもいわずに歩きだしたのです。
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Posted by ブクログ
ねたろうがあのままねていたら、村がおこめがとれなくてほろびていたかもしれないけど、三ねんねたろうが起きて村まで水をひいてよかったなと思った。
働き者の若者が、母親が無くなった後、 「おら はたらいても はたらいても、だめなんやなぁ」と言って、 寝てしまいます。 子ども達がからかっても、お役人が取り立てに来ても、全然起きない。 日照りが続き、村が苦しんでいたある日、 むっくり起き上ったねたろうは、 遠くの川から水を引けばいいと言い、ひと...続きを読むり作業に没頭します。 はじめは相手にしなかった村人たちも、いつしか一緒に作業し、 灌漑が完成し、作物が豊かに実る村になったお話。 子ども達が、ねたろうをからかう歌も、テンポがあって面白い。 私独自の解釈ですが、 きっと、母親が生きている間は、 「母を楽にしてあげたい」という若者の気持ち(目標)があったんだと思います。 それが、母親が亡くなってしまうことで、急に目標を見失ってしまい、 「だめなんやなぁ」という虚脱感に襲われたのでしょう。 この後の、急に灌漑を始めるきっかけはわかりませんが、 きっと、寝てばかりに見えた若者の深層心理に、 行動につながる確信があったのでしょう。 目標を持った人間は、とても強い。 目標と確信があれば、周りが何と言おうと、やり遂げる力を削ぐことはできないんですね。
【経緯】 どんなんだっけと思って 【書き出し】 とんとむかしであったそうな。 あるところに、年がら年中寝てばかりおる、お百姓の若者がおった。 【感想】 「寝ることでしか逃れられない農民の苦しみ」が主題だったのね! 呑気な絵とタイトルからは想像がつかなかったけど、ハッとさせられました。 これ、サラ...続きを読むリーマンに置き換えて現代風に読むこともできるわー。 【引用】 「ああ、おら 働いても働いてもだめなんやなあ」といった。 それからふらんふらんとして帰ってきよると、まるで魂が抜けたみたいになって寝た。 【不可解】 川から水ひこうって思い立ったのが急すぎて。神のお告げ的なものだったのん?
貧しい土地で働く青年が、母の死を堺に眠り続ける。なまけものになったのかと思いきや、ねむりながら想いをめぐらして考えていたのかな。起き上がると、村のために川から水をひきはじめる。その姿に村人も感化され、みんなが無理だとおもっていたことをなしとげるのがすばらしい。働き続けてもうまくいかないときがある。思...続きを読むいきって休んでしまうと、ねてるあいだに体も充電されて、新しい考えや活力がわいてくるのかもしれない。
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