馬場悠男の作品一覧
「馬場悠男」の「「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか」「人類の祖先はヨーロッパで進化した」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「馬場悠男」の「「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか」「人類の祖先はヨーロッパで進化した」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
そもそも動物は、植物と違って光合成が出来ず自分でエネルギーをつくれないので食べるしかない。食べることが最も重要なことで、最初に近付く方向(動く方向)が前。そして動く方向の先端に口があるのが一番効率的。餌を感知する眼や耳や鼻が、その周囲に集まり、顔らしいものが出来上がる。それを統制制御する脳が近くに出来た。なるほど!
動物の顔の感覚器等のパーツがどう進化したのか、動物によって違うのはなぜなのか、なぜそれが必要なのか?ダーウィンの進化論の内容も散りばめながら、ユーモアを交えて説明をしてくれる。
また、人種による違い、性別による違いを人類進化の歴史の中で解説してくれる。
知的好奇心に応えてくれる一冊
Posted by ブクログ
とても学術的な内容なのに驚いた。
「進化」は必要性があって、そして、意味があってなされるもの。
「ウマはなぜ馬面? ネコはなぜ丸顔?」
「世界で最も歯並びが悪い日本の若者」
など、知ったら楽しいし、学びになる。
「学校では、各教科の勉強で頭の脳を鍛えている。また、体育で身体を鍛えている。しかし、頭と身体の中間にある「顔」の筋肉と骨を鍛えることを忘れているのは、大きな問題である。言っておくが、いくら硬いものを食べさせても、顔の美的要素が損なわれることは決してない。むしろ、口元が整って端正な顔立ちになるのだ。」
たくさんの人達に読んで欲しい本です。
Posted by ブクログ
顔はなぜできたのか、顔はどう変化してきたのか、日本人の顔はどう形成されたか、など。ブルーバックスらしい専門的な内容だがユーモアのある語り口で読みやすい。犬や猫の鼻にあるスリットの意味(呼気だけを放出し匂い成分を鼻の中に残して分析できるように)や、人にだけある外鼻の理由(犬などに比べて短い鼻で呼吸の熱や水分を吸収、再利用するため)など、へーという感じ。
特に気に入った話は3つ
馬は長距離を走るので足が長く、顔も長くなった。猫は待ち伏せて噛みつき離さないために噛む力が強く、顔が丸い。犬は匂いをかぎながら長距離を動くので折衷。一方、象は頭が大きく首をうごすのが大変なので顔を長くするのではなく鼻を
Posted by ブクログ
人類の「見た目」の来歴研究の第一人者である著者による「顔」の話。聞いたこともない話というのは少なかったが、断片的に聞きかじっていたことを最新の知見も含めて系統立てて概観するのには最適と思われる。特に発生も含めた顔の機能や構造については、まだどんどん新しい話も出てきているようなのでブルーバックス的にとても良い本だと思った。
瑣末なことだが、片目つぶりと片眉上げの話が個人的にはツボであった。片目つぶりも片眉上げも遺伝的に得手不得手が決まっていて練習したって普通できるようにはならないらしい。薄々そんな気はしていたが、さくらんぼの軸を舌で結べるようになるために練習するのとはわけが違ったんだな。片眉上げ