ヴィトルト・シャブウォフスキの作品一覧 「ヴィトルト・シャブウォフスキ」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 2023/08/04更新 踊る熊たち:冷戦後の体制転換にもがく人々 試し読み フォロー 独裁者の料理人:厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> ヴィトルト・シャブウォフスキの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 独裁者の料理人:厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓 ヴィトルト・シャブウォフスキ / 芝田文乃 「これでもうわかっただろう、大統領のために働くというのがどういうことか」 この言葉に集約されている。 大変面白かった。同じ著者の「踊る熊たち」も素晴らしい本だった。ポーランド人である著者だからこそ書けた内容だと思う。 Posted by ブクログ 独裁者の料理人:厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓 ヴィトルト・シャブウォフスキ / 芝田文乃 独裁者に気に入られつつも、いつ殺されるか分からない恐怖に怯える 独裁者のこどもが腹痛をおこし、急ぎ病院に連れて行く話や、仲のよかった友人が実は自分を密告していたり もう小説のようなエピソードがたくさん 一方で独裁者の優しい一面を語る料理人もいる 決して歪んだ認識というわけでなく、おそらく正しい...続きを読む一面なのだろう そういう点も含め素晴らしい ハンターハンターの蟻編のストーリーみたいだ Posted by ブクログ 踊る熊たち:冷戦後の体制転換にもがく人々 ヴィトルト・シャブウォフスキ / 芝田文乃 今年一番、すすめたい本。 前半はブルガリア・ロマの熊使いの伝統の終焉の、人と熊と。自由は社会の設定ではないのだと感じる。しかし社会の設定は自由な社会を設定しようとする。これは社会の過渡期なのだろうか?そう考えるよりも、自由は能力のように上達させるものなのだろう。 日本に限らないと思うが、自由は置...続きを読むかれているのに閉塞感が強い。いや、足枷はないがルールがある。社会なら仕方がない質のものはあるだろうけど、問題なものもあるだろう。ただ、案外に好きにすればと放任されている。こういった暮らしを知ると。例外は一旦置いといて。 便利なのだ。道具だけでなく仕組みも。広い意味での道具が便利で、扱いに注意しなくてもセーフティなものに多く囲まれるようになった。街道一の建具や職人のひ孫の僕は、以前の「道具」を知っているし、その感覚はどことなく身につけた。以前の道具は、付き合い方がうまくならないといけなかった。 道具で仕事をするのではなく、道具と仕事をしていた。人間が道具の能力に合わせる面があり、素材の都合に合わせる面があった。そしてその結果が匠だった。それを考えると今は、素人向けの道具に囲まれ、多くの人が同じようにそうやれる。そして扱いが悪くても道具を壊してしまったり、大怪我をしてしまうこともだいぶ減った。 自由を手にするとは、自由さんという道具のようなものとお互いに擦り合わせて、能力が上達することで手にするものなのだろう。便利な道具だらけではその能力のなさに気づきにくく、謙虚な心がなくても、道具はいうことを聞いてくれる。自由力とは慎みや片付けなどの基本動作の筋力アップで付くものだった。今はそれをしにくい。自由という吊るしの完成品、むしろ初心者ほど、効き目が高いものを求める。自分の頭をすてて自由が手に入るものだったが、それこそできない。自我。わがまま。やさしさ社会。 「自由なのに自由にできないものたち」 後半は、長くなったので省略する。哲学思想のように難しい文はないので読みやすい本ではある。「読書は好きになる必要がある」。映像画像音声などは便利な道具だ。便利で知を得ることができるが、自由からは遠ざかる。 Posted by ブクログ 独裁者の料理人:厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓 ヴィトルト・シャブウォフスキ / 芝田文乃 かつて独裁者だった人物、イラク共和国のサダム・フセイン、ウガンダのイディ・アミン、アルバニアのエンヴェル・ホッジャ、キューバのフィデル・カストロ、カンボジアのポル・ポトの料理人のインタビュー集。 料理人になった経緯と仕事をしていたときの心理と主人の失脚後の人生は様々。大体は「いつ捨てられるのか、い...続きを読むつ殺されるのか」と怯えながら仕事をしていた。 その中で一人だけ異彩を放っていたのはポル・ポトの料理人のヨン・ムーン。インタビューされた人間では唯一の女性。彼女はポル・ポトに心酔しきっていた。 料理人以外の現地の人間にもインタビューを行い、独裁者が当時現地でどう思われていたのか詳しく描かれている。 少し駆け足で読んだのでまた機会があれば手に取りたい。 Posted by ブクログ 踊る熊たち:冷戦後の体制転換にもがく人々 ヴィトルト・シャブウォフスキ / 芝田文乃 前半が熊使いにまつわる話、後半は共産主義から資本主義に移行して戸惑う人々の話。後半の章ごとに冒頭に差し込まれる前半の言葉が心模様を端的に表している。100%の社会など存在しない。ソ連解体に伴う意識の変化を通じ、社会の成り立ちの基本を見直せる良書。 Posted by ブクログ ヴィトルト・シャブウォフスキのレビューをもっと見る