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  • 権威主義の誘惑:民主政治の黄昏
    3.0
    1巻2,178円 (税込)
    トランプとトランプ主義を可能にしたものは何なのか? 米国のトランプ政権下で進んだ民主政治の衰退と権威主義の台頭、イギリスのジョンソン首相とブレグジット、ポーランドの「法と正義」のカチンスキ、ハンガリーの「フィデス」のオルバーンといった元首の登場、ドイツ・フランス・スペインにおける極右政党の躍進……これらは同じ時代の土壌から生まれたものだと理解できるが、この世界的な現象の根底には何があるのか?  本書は、『グラーグ:ソ連集中収容所の歴史』で〈ピュリツァー賞〉を受賞した歴史家・ジャーナリストが、かつて交流があった「リベラル派」の人々の変貌ぶりに驚き、何が彼らを変えてしまったのかを起点に論考する、思索的エッセイだ。ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』を現代世界にあてはめて「民主政治の危機の根源」を考察し、「わたしたちはすでに民主政治の黄昏を生きている可能性がある」と警鐘を鳴らす。欧米における「権威主義の誘惑」は、むろん鏡像として、日本の現状を見ることもできる。 本書は『ワシントン・ポスト』『フィナンシャル・タイムズ』の「年間最優秀書籍」に選出された。特別寄稿「日本語版への序文」を掲載する。

ユーザーレビュー

  • 権威主義の誘惑:民主政治の黄昏

    Posted by ブクログ

    現代における民主主義の衰退と権威主義の台頭を鋭く分析したエッセイ。アン・アプルボームは、ピュリツァー賞を受賞した歴史家・ジャーナリストであり、彼女の洞察力と経験が本書に色濃く反映されている。アメリカのトランプ政権やイギリスのブレグジット、ポーランドやハンガリーの権威主義政権の台頭など、具体的な事例を通じて、民主主義がどのようにして危機に瀕しているのかを描く。

    ― 本書は欧米で見られる権威主義を扱っているが、読者は読み進むにつれ、語られる多くの事象がよそ事ではないことに気づくのではなかろうか。たしかに、日本の政治状況を権威主義と呼ぶには、ポーランドのカチンスキやハンガリーのオルバーン、トルコの

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    2024年10月24日

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