作品一覧

  • 母さんは料理がへたすぎる
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    山田龍一朗は、今春なんとか志望高校に入学できた15歳。山田家の父親は三年前に事故で他界。会社勤めの母親と、幼稚園に通う三つ子の妹たちの面倒をみるのが龍一朗の役目。もともと料理は好きだけど……。それぞれつまづいたり、悩んだり、助けられたりしながら日々を刻んでいく山田家と龍一朗を、こまやかで確かな筆致で描いた青春と成長の物語。第1回「おいしい文学賞」受賞作!

ユーザーレビュー

  • 母さんは料理がへたすぎる

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    3年前に父を亡くした高一の料理男子が、会社員の母と、年の離れた三つ子の妹たちの面倒を見つつ、暮らしていく・・・というほのぼの青春ものかと思いきや、章ごとに主人公が家族の中で変わっていくという、オムニバス群像劇。

    家族全員が主人公になり、最後はもう一度お兄ちゃんが主人公。

    どのお話もいいのですが、中でもお母さんの話。お母さんは、みんなからはのほほんキャラと見られていますが、そのお話はとても切なく、深夜に一人で読んでいたせいか、ぼろぼろ泣いてしまいました。

    読みやすい文章ですが、読後にじんわり暖かく、幸せな気持ちになれる一冊。

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    2020年08月23日
  • 母さんは料理がへたすぎる

    Posted by ブクログ

    家族愛が伝わる素敵な一冊。YA向けのような読みやすさ。これからの長男の成長っぷり、家族の姿、続編なんかで知ることができたら面白そう。

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    2020年03月29日
  • 母さんは料理がへたすぎる

    Posted by ブクログ

    料理描写が心地よい、というだけではなくセンシティブな青春諸問題を母・青年・幼児・父・教師・匠の人…と数ある立場から、複層的かつ多重視点で書かれている「おいしさ」が様々に詰められた作品でした。「おいしい文学賞」、注目です。

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    2020年03月18日
  • 母さんは料理がへたすぎる

    Posted by ブクログ

    第1回おいしい文学賞受賞作!カツサンドやらちょいまえごはんやらご縁があった賞。

    山田一家のお話、それぞれが主人公でおもしろい。
    事故で亡くなった父のパートもあり。
    渉が夢でおとーさんに会った、とよくいうのが分かった。それにしても三つ子ちゃんたち、あんなにも似ていないものなのか・・
    琴子さんのパートの冒頭「私は恵まれている」はよかった。パートナーをなくしているにも関わらず、恵まれていると自覚しているところがかっこいい。

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    2024年04月02日
  • 母さんは料理がへたすぎる

    Posted by ブクログ

    料理が得意だった専業主夫の父親を亡くし、全く料理センスがない母親に代わり家計を預り、日々、家族の胃袋を満たすべく料理をする高校生、山田龍一朗。
    彼の周りを取り巻くのは、とても素敵な家族、ご近所さん、クラスメイト。
    悩んだり、嫉妬したり、刺激されたり恋したり。
    本当に『ハートフル』の一言に尽きる!
    7編から構成されていますが、どの話もこの一家の(亡くなった父親も!)誰かが主人公。
    この家族の誰にも彼にも温かい気持ちにさせられるのです。
    個人的には『春がうまれる』と『母さんの料理がへたすぎて』がお気に入り。
    何年も料理を作ってきているのに一向に料理が得意になれない私も、こんな息子が欲しい…。

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    2022年06月09日

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