秒で伝わるパワポ術 仕事でもSNSでも〈いいね〉がもらえるスライド作成のコツ
著:豊間根 青地
スライド作成はあくまでもメッセージを伝えるための一つの手段に過ぎない。それ自体が目的となってはいけない。しかし、「好きこそものの上手なれ」と先人が言ったように、スライド作成に楽しさを見い出し、それ自体を
...続きを読む好きになることで、メッセージを伝えるという本来の目的も、より高い水準で達成される。
本書の構成は以下の6章から成る。
①なぜスライドを作るのか
②メッセージを作る
③デザインに落とす
④プレゼンする
⑤サボる
⑥ケーススタディ
ほぼフル充電であったPCがバッテリー不足で落ちるまで、パワーポイントに夢中で向き合ったのは本書のおかげである。
先日読んだ本書の続編と本書、そして著者出演のYouTubeを数作品拝見し、臨んだパワポ作成。
Notionで内容を箇条書きで揃え、A4のコピー用紙を折り込み、全体像をメモでアウトラインで作成。固まったところでPowerPointを立ち上げ、フォントの設定、行間・字間の設定を行い、トヨマネ氏のテンプレをダウンロードし、おすすめアイコンサイト・画像サイト・イラストサイトをお気に入り登録へ揃え、そこでようやく、ポチポチと作業にはいる。
知ったか知らないか、テーマのトンマナを意識し、統一したシートに思いを打ち込む。
あぁおもしろい。相手を意識して作成しないといけないもののとにかく楽しい時間を過ごすことができた。
トヨマネ氏も言っているように、PowerPointはあくまで手段であり目的ではない。伝えるのであれば、ワードでも口頭でも良い。そしてその方が良い時も多い。しかし、PowerPointの力も素晴らしい。状況に合わせた伝え方を考えるという点でも、本書からもトヨマネ氏からも得られることは多い。
奥が深いPowerPointであるものの、沼にハマることを極力ヘッジした、著者を思った本書やYouTubeはPowerPointを使わなくても、相手を考えて情報を伝え、人を動かすプロであるトヨマネ氏だからこそでる至難の業である。
楽しく、実践的にPowerPointに触れることができる良書。