山口文憲の作品一覧

「山口文憲」の「香港世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 香港世界
    4.3
    1巻990円 (税込)
    今は失われた、唯一無二の自由都市の姿――市場や庶民の食、象徴ともいえるスターフェリー、映画などの娯楽から死生観まで。知られざる香港の街と人を描き個人旅行者のバイブルとなった旅エッセイの名著。

ユーザーレビュー

  • 香港世界

    Posted by ブクログ

    1977年当時の香港の現地ルポ。雑誌「面白半分」の連載「香港漫歩」がもと。著者山口文憲はこの時30歳。
    全部で31篇。とくに「香港的」「日本の記憶」「天星小輪・雙層巴士」「猫枕の夢」「越境者たち」「新聞少年」がいい。どれも、文章に無駄がなく、展開が飽きさせない。
    あの頃の香港、雑踏と喧騒が懐かしい。

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    2025年05月02日
  • 香港世界

    Posted by ブクログ

    香港へ旅行に行かれる方は、読んでおくと良いと思います。40年ほど前の香港の様子がわかります。その内の多くは、現在も変わっていないように思えます。

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    2023年11月27日
  • 香港世界

    匿名

    購入済み

    1世代も2世代も前の(スピードの速い香港からすれば3世代4世代前かもしれない)、かつての香港。国際政治の条件と、東西の不幸な出会いが生んだ、強力な磁力を持った都市。この本が書かれてから天安門事件があり、中国への返還があり、そして国安法が制定された。今となっては遠い遠い過去のある時期にこの街に住んでいた人たちのことを考える、そういう歴史資料的な価値すらあると思える。

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    2025年01月13日
  • 香港世界

    Posted by ブクログ

    南丫島の描写で、南シナ海を遮るものなく見渡せる小山にて、サーっと吹き渡る海風が想起された。あそこの空間は、香港にあって異質で、まさに本書記載のとおり、それ自体が「体験」だと思う。また行きたいな。

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    2024年05月26日
  • 香港世界

    Posted by ブクログ

    ちょっとハスに構え飄々と、でも隠しきれない愛を覗かせながら都市を描く文体は、どこか懐かしく、文体も文化だなぁと感じさせる。1984年刊なので、書かれている内容は今は変貌を遂げたかつての香港の姿。筆者は香港が変わっていくことをもちろん予感しているが、その想像ともまた違った現代の香港への思いを、「文庫本のためのあとがき」の〆で「リンゴ日報廃刊の日に」と凝縮している。印象的だったのは「香港人の素顔」の花嫁の家・新聞少年と、「香港トワイライト」の深圳・九龍城・南Y島。「潮がひくように数百万の人間がいなくなったとき、いまわれわれが香港と呼んでいるあたりは、ふたたび華南の長い自然の海岸線のなかに溶けこんで

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    2023年06月14日

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