河村清明の作品一覧
「河村清明」の「相馬眼が見た夢 岡田繁幸がサンデーサイレンスに刃向かった日々」「ウイニング・チケット」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「河村清明」の「相馬眼が見た夢 岡田繁幸がサンデーサイレンスに刃向かった日々」「ウイニング・チケット」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
北海道大学文学部国文科卒。『500円の指定席券』で1996年優駿エッセイ賞を受賞。漫画『ウイニング・チケット』(作画:小松大幹)の原作を手がける、その他著書に『スター・ジャパンカップと呼ばれた男』、『ウオッカの背中』、『馬産地ビジネス』などがある。
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Posted by ブクログ
マイネル、コスモの冠名の馬を管理し、競馬界に多大な貢献を行った岡田繁幸氏の半生を書いた2025年のJRA賞馬事文化賞を受賞した一冊。
ホースマンとして業界では知らない人はいないであろう岡田繁幸氏の出生から亡くなるまでの馬に対する想いを本書で存分に感じることができました。
父との確執、馬だけでなく結核を患った時に感じた勉強熱心な姿、オカノブルーへの思いやサンデーサイレンスに対抗すべく海外から有力な馬を導入する姿、馬体から馬を見分けたり、見抜く相馬眼、グランパズドリームやコスモバルクに賭ける想いなど氏の人柄や馬への並々ならぬ愛情と社台グループへの対抗心を感じることができました。
また、氏の闘病生活とその苦悩も本書で初めて知ることができました。
グランパズドリームやスマイルカナの命名秘話やダービー制覇に賭ける執念、サイレンススズカやゴールドシップなど国内で成績を上げた馬を積極的に種馬として導入することなどより深く馬と氏のエピソードを知ることもできました。
また、外厩制度を使って中央競馬に挑むコスモバルクとのG1制覇の日々や知名度もない状態でのクラブ立ち上げ初期の苦悩や地元の競馬を盛り上げるための外厩制度の立ち上げや競馬界繁栄のために馬券予想の番組出演など競馬界に多大な貢献を行われていたことも本書を読んで感じました。
札幌競馬場の移転計画や馬券予想会社の設立など頓挫したことも多岐にわたって競馬界の繁栄に尽力していたと印象深く感じました。
そんな本書の中でも弟から父の面倒を見たり、従業員の接し方やコスモバルクの五十嵐騎手や松岡騎手や丹内騎手を自身の馬に積極的に起用することなどから氏の度量や器の大きさを感じるエピソードも多くありました。
また、牧場やセリ会場に大きな木を植えることなど人とは違う感性を感じるところや名馬の名前を牧場名やクラブ名に付ける思いなども印象に残りました。
また、ユーバーレーベンが逝去された年に氏のクラシック制覇の悲願を叶えてくれたことの関係者の想いも感慨深いものでした。
本書を読んで馬に対する飽くなき探究心や野心はもちろんのこと著者と氏とのエピソードなどからも氏の人を惹きつける魅力を感じることができた。
400ページ超に及ぶ大作ですが岡田繁幸という1人のホースマンが人生のすべてを競馬に捧げた姿に心打たれました。
そして、ダービーへの並々ならぬ想いを随所に感じ、マイネル・コスモの馬がダービーの頂きに立った時氏の悲願が叶えられ、その瞬間が是非とも訪れて欲しいと強く感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
岡田繁幸さんのことを「凄い人」だと思っている競馬ファン、マスコミ含め、競馬の生産、血統絡みの仕事をしている人には必読の本だと思います。
「マイネル軍団の総帥」としてだけでなく、地方競馬、HBAなど、競馬界全体を良くしようと尽力されていたことが改めてわかります。
仕事で成し遂げたことだけでなく、自ら率先して草むしりをするところなど、仕事への意識などは参考になる点が多々ありました。
これほどのホースマンが、ダービーも勝てず、悲しい最後になってしまったのは辛いですね。
グループからダービー馬を出すことが、岡田さんへの最大の供養となると思うので、残された人には頑張って欲しいです。