アンドリュー・ラングの作品一覧
「アンドリュー・ラング」の「りこうすぎた王子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「アンドリュー・ラング」の「りこうすぎた王子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
プリジオ王子は、王さまからも家来からも誰からも嫌われている。
とてもりこうで、物事をよく理解している。そして知らない者に感じ悪く指摘するのだ。
なぜそんなにりこうなのかというと、プリジオ王子の洗礼式の時に、妖精たちが祝福に来たのだが、皇太后様が妖精を全く信じておらず、妖精を無視してやりすごしてしまった。数々のプレゼントも無視し、それに怒った一番最後の妖精が、「りこうすぎる王子になれ」と呪いをかけてしまったのだ!
そして、ファイヤードレイクという、プリジオ王子は全く信じていない怪物討伐を、弟たちが行くように仕向けて断り、弟たちの死をきっかけに王さまがプリジオ王子を見限り、城を捨ててしまったのだ。
正しすぎるが腹立つプリジオ王子。
全く好きになれない!!
同情もしないし、面白いな、と思うこともなく、はて、最後まで読みきれるかな、と不安になった。
王子はある日恋をしたのだ!
今までに起きたことのない気持ちに気がついたのだ。
するといきなり、「かくれぼうし」、「千里ぐつ」、「フォルトゥナタスの財布」が、まさか妖精からの贈り物だったことに、気がついた。信じていなかった妖精のことも、いるのだとわかったのである。
恋をして非科学的なものを急に信じれるなんて!
誰からも嫌われている王子だからこそなのか。
死んだものを生き返らせる「ライオンの泉」を使い、お城の老猫を一旦殺し、焼き、生き返らせたときには、涙も流したのだ。
(やっていることむごい)
それで、二人の弟も生き返らせたのだ。
最後も良かった。
りこうすぎると嫌われると知った新妻の「りこうじゃなくなりますように」というお願いに対して、王子はその願いを是非とも叶えようとするのだが……
一筋縄では行かない王子だが、相手のことを思いやるようになり、それでも飄々と生きていく。
それが意外でもあり、面白いと思った。
Posted by ブクログ
王家代々のご先祖さまがたというのがシンデレラひめ(いまの王さまのおばあさまにあたる方)、カラバ公爵さま、ねむりの森の美女さま等々、という始まりから面白く、その後も次々出てくるどこかで聞いたような話だけどちょっと違う、の連続で、最後のオチまで楽しめます。
ここまで完璧な「りこうすぎる」子はいなくても、屁理屈を言ったり、知識をひけらかせて煙たがられる子が周りにいるかもしれませんし、自分がそうだったら、どうして周りの子に嫌われるかわかるかも。
この話をよりおもしろいと感じるために、やはり小さい頃からいろいろな昔話に親しんでほしいなあと思います。
小学校中学年ぐらいからおすすめ。
Posted by ブクログ
やー、これめっちゃ好き! 色の童話集のラングさんだけに、ありとあらゆる童話のパターンやアイテムをぎゅうぎゅうに詰め込んでいるんだけど、同時に「これがあのフセイン王子が市で買ったじゅうたん」のように、作中で先行作品を紹介しちゃうという、120年前ながらメタフィクショナルな要素もてんこ盛り。そして、パターンを踏襲していると見せかけてずらすという、洒脱でひねりのきいたユーモア。にやにやしたり、笑ったりしながら読み終えた。ラングさん、さすがだよ、ラングさん。伝記には、このプリジオ王子にはラングの自己像が投影されているというようなことが書いてあったので、もう一度伝記を読み直してみよう。