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  • 監視資本主義―人類の未来を賭けた闘い
    4.6
    監視資本主義という言葉を生み出した ハーバード・ビジネススクール名誉教授が示す、 資本主義と人類の未来のビッグピクチャー 原書は2019年に刊行され、世界的な話題書に。 『ニューヨーク・タイムズ』ノータブルブック・オブ・ザ・イヤー選出 『フィナンシャル・タイムズ』ベストブック・オブ・ザ・イヤー選出 『サンデータイムズ(UK)』ベストビジネスブック・オブ・ザ・イヤー選出 『ガーディアン』が選ぶ21世紀のベストブックの一冊に選出 バラク・オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブックの一冊に選出 フィナンシャル・タイムズ&マッキンゼーが選ぶブック・オブ・ザ・イヤー最終選考選出 この本は現代の『資本論』である――ゼイディ・スミス(『ホワイト・ティース』著者) 稀に見る大胆な仮説、美しい筆致、深刻な警告を併せ持つマスターピース――ロバート・ライシュ(『最後の資本主義』著者) デジタル時代の自己防衛を必要とする全ての人が読むべき本――ナオミ・クライン(『ショック・ドクトリン』著者)

ユーザーレビュー

  • 監視資本主義―人類の未来を賭けた闘い

    Posted by ブクログ

    この本で取り上げる監視資本主義とは、中国や北朝鮮、独裁国家で行われているような、支配階級の人間が国民の言動を監視しコントロールする社会ではなく、GAFA等の企業が、個人のログを半強制的に採取し、それを第三者に制限なく売却して利益を上げつつ、個人の行動を会社の利益となるように誘導するような社会である。GAFAは情報や作業を自動化するのではなく、利用者である人間を自動化させることを狙っており、個人の意思に基づく選択、意思決定という未来に対する権利を奪う、というもの。特に911以降、国家の安全保障という名目のもと、警察や軍という公的な組織ではなく、民間企業が個人の活動の情報収集することがほぼ無制限に

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    2022年01月23日
  • 監視資本主義―人類の未来を賭けた闘い

    Posted by ブクログ

    監視社会のテーマの本を初めて読んだので、内容が衝撃的すぎて、読んでからもう世の中のことが180度違って見える。パラダイムシフト。

    グーグル、フェイスブック、にケンカを売っているし、大衆の無知を利用して民主主義を蹂躙して監視収益を追求している監視資本主義者たちへの怒りに満ちた文章。確かにこれら企業のここ数年での金満化ぷりには目を見張るものがあるしな。

    それになにより、オカネが奪われているのではなく、私たちが行動する権利、未来をつくる権利が奪われているのだという主張がショッキング。

    個人データを加工して、物を売ったり投票させたりといったメカニズムがどうなっているのかピンときていなかったけど、

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    2022年01月10日
  • 監視資本主義―人類の未来を賭けた闘い

    購入済み

    知るべきだけど知ると病むかも

    監視資本主義――多くの人が薄々とは分かっているがここまで論ぜられると明確に認識してしまう。
    会社員にとって怖いのはすでに会社の中で監視資本を否定できるものではないということ。
    会社は監視資本に乗っかりたい側であり、構成員たる社員はそれを実現するための行動を求められる。
    頭では強く否定することを生活のために肯定して実施しなけければならないわけで、精神的には相当に参ってしまう。

    プライベートの概念の薄い監視ネイティブが世代の中心になるともはや後戻りはできないかも。

    あとデジタル庁が喰いものにされないことを切に願います。

    #深い #タメになる

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    2021年09月30日
  • 監視資本主義―人類の未来を賭けた闘い

    Posted by ブクログ

     監視資本主義は人間の経験を、行動データに変換するための無料の原材料として一方的に要求する。これらのデータの一部は、製品やサービスを向上させるために使われるが、残りは占有的な行動余剰と宣言され、「人工知能」と呼ばれる先進的な製造プロセスに送られ、わたしたちの行動を予測する製品へ加工される。最終的にこれらの予測製品は、新種の行動予測市場で取引される。その市場をわたしは行動先物市場と名づけた。監視資本主義者はこうした取引から莫大な富を得た。なぜなら、わたしたちの未来の行動に賭け金を投じようとする企業は無数にあるからだ。
     これからの章で見ていくとおり、監視資本主義者は、市場競争に後押しされて、より

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    2022年07月17日
  • 監視資本主義―人類の未来を賭けた闘い

    Posted by ブクログ

    「プライバシーを吸いとられて売り物にされている。」ととるか、「プライバシーを売ることで、無料でサービスを使える」とるか考えさせられる。個人的にはブラウザに出てくる広告などはうっとうしいし、操作されるのは嫌なのでこの本の内容に賛同するけど、Google、Facebookなどの利用者の大多数はまずこんな分厚くて難しい本を読まないと思うので理解しても解離しか生まないない。

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    2022年03月05日

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