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  • エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年
    4.0
    1巻2,816円 (税込)
    本格ミステリの巨匠エラリー・クイーンは、フレデリック・ダネイ、マンフレッド・リーという従兄弟同士の合作作家。プロット担当のダネイと小説化担当のリーは、毎回、手紙と電話で意見を交換しながら作品を創り上げたが、その合作の実際は長く秘密にされてきた。本書は二人の往復書簡によって、二つの異なるタイプの才能が細部の検討を重ね、時に激しい議論を戦わせながら、中期の傑作『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を完成させていく過程を明らかにした貴重なドキュメント。 「この書簡集を夢中になって読み終えた今、私は、フレッドとマニーがこれだけ争っているのに本が完成して出版されたという事実を、信じることができない。しかし、二人がそれをやってのけたことを神に感謝しよう!」 ――ウィリアム・リンク(本書序文より)

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ユーザーレビュー

  • エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年

    Posted by ブクログ

     『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を全て読み終わったので、これらのネタバレあり創作裏話ともいえる、合作コンビふたりの往復書簡集を読んだ。エラリー・クイーンは、今となってはアメリカよりも日本での方が人気が高いという話を聞いたことがある。終章にはクイーン衰退についての言及もある。まあまあマニアックな本である。
     私は探偵エラリー・クイーンが登場する長編をだいたい刊行順に読んできてやっと『悪の起源』までたどりついたところ。マイベストは…と考えると、いろんな評価軸があるからその時々で答えは変わるだろうなあと思いつつも、やっぱり『〜猫』はある観点でのマイベストにはなる、と思っている。しかし『十

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    2023年11月25日
  • エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年

    Posted by ブクログ

    2人のエラリー・クイーンの間で交わされた往復書簡集。2人とはもちろん、プロット担当のフレデリック・ダネイと小説化担当のマンフレッド・リー。これすらもペンネームなんだからね。
    で、ここまでやり合うのかってくらい言い合う。日本人の感覚だと、ここまで言うくらいなら喧嘩別れする方がスッキリするのにと思っちゃう。これが欧米の交渉であり、感覚なのかと畏れ入るしかない。もっとも欧米からすると、日本人は突然キレるように見えるらしい。分かり合えないねぇ。
    ま、傑作を生み出すには妥協なくとことん突き詰めることなんだと、当たり前のことに気づかされるんだな。

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    2021年08月03日
  • エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年

    Posted by ブクログ

    創作過程をのぞき見るというのはとても興味深く、まして取り上げられている作品が名作であるだけに、それを書き上げるまでの苦労などが目の前にさらされるとため息をつきたくなる。

    深い理解とかレベルの高い成果とかは、安易な妥協や合意から生まれるものではないと理解はしているけれど、あれほどの傑作を生み出すためには、才能のある者どおしのこんなにも激しい闘いが必要なのかと驚く。その闘いは知的で生産的なものの範囲を超えて、ほとんど相手の人格否定にまで及んでしまうのがショッキングで、正直何度も読むのがつらくなった。

    最終的には、やっぱりふたりが強い友情と深い信頼で結ばれていることが感じられるのだけれど、それで

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    2021年07月28日
  • エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年

    Posted by ブクログ

    あこがれのエラリークイーンの創作の舞台裏。2人とも「それを言っちゃあおしまいよ」の嵐。よく解散しなかったなと思う。
    でも1人ではなく2人体制だったからこそ、読者は創作の過程をこうして目にすることができた。小説と合わせて作者どうしのケンカが読めるという、今までとは違った小説の楽しみ方を味わえた。

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    2021年07月07日

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