エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年

エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年

本格ミステリの巨匠エラリー・クイーンは、フレデリック・ダネイ、マンフレッド・リーという従兄弟同士の合作作家。プロット担当のダネイと小説化担当のリーは、毎回、手紙と電話で意見を交換しながら作品を創り上げたが、その合作の実際は長く秘密にされてきた。本書は二人の往復書簡によって、二つの異なるタイプの才能が細部の検討を重ね、時に激しい議論を戦わせながら、中期の傑作『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を完成させていく過程を明らかにした貴重なドキュメント。

「この書簡集を夢中になって読み終えた今、私は、フレッドとマニーがこれだけ争っているのに本が完成して出版されたという事実を、信じることができない。しかし、二人がそれをやってのけたことを神に感謝しよう!」
――ウィリアム・リンク(本書序文より)

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エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947-1950年 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月25日

     『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を全て読み終わったので、これらのネタバレあり創作裏話ともいえる、合作コンビふたりの往復書簡集を読んだ。エラリー・クイーンは、今となってはアメリカよりも日本での方が人気が高いという話を聞いたことがある。終章にはクイーン衰退についての言及もある。まあまあマニア...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月03日

    2人のエラリー・クイーンの間で交わされた往復書簡集。2人とはもちろん、プロット担当のフレデリック・ダネイと小説化担当のマンフレッド・リー。これすらもペンネームなんだからね。
    で、ここまでやり合うのかってくらい言い合う。日本人の感覚だと、ここまで言うくらいなら喧嘩別れする方がスッキリするのにと思っちゃ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月28日

    創作過程をのぞき見るというのはとても興味深く、まして取り上げられている作品が名作であるだけに、それを書き上げるまでの苦労などが目の前にさらされるとため息をつきたくなる。

    深い理解とかレベルの高い成果とかは、安易な妥協や合意から生まれるものではないと理解はしているけれど、あれほどの傑作を生み出すため...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月07日

    あこがれのエラリークイーンの創作の舞台裏。2人とも「それを言っちゃあおしまいよ」の嵐。よく解散しなかったなと思う。
    でも1人ではなく2人体制だったからこそ、読者は創作の過程をこうして目にすることができた。小説と合わせて作者どうしのケンカが読めるという、今までとは違った小説の楽しみ方を味わえた。

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