平田陽一郎の作品一覧
「平田陽一郎」の「隋―「流星王朝」の光芒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「平田陽一郎」の「隋―「流星王朝」の光芒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書では隋の成立から滅亡まで幅広く学ぶことができます。
そして本書の特徴は隋を「漢民族、漢字文化」の歴史観で見るのではなく、そこに多くの異民族の存在が関わっていることを重要視している点にあります。
以前紹介した川勝義雄著『魏晋南北朝』ではまさにこの様々な民族についても知ることができましたが、その知識を得てこの本を読むとさらに興味深く読むことができました。
また、本書後半では暴君として悪名高い煬帝の様々な政策が本当に愚策だったのかを検証していきます。大運河の建設や派手な船団行幸、高句麗遠征などは民を苦しめた悪政だったとされがちですが、本書を読むとまた違った面が見えてきます。思わず「なるほど
Posted by ブクログ
400年間もの長きに渡った魏晋南北朝時代であったが、分裂が長かったがために国都という中心が各地にでき、各勢力が開発を進めたために全体として開発が濃く進められた。隋の時代に大運河の整備により、開発されたかつての国都と交通と物流が確保され隋帝国は繁栄を迎えた。
3度にわたる高句麗討伐失敗が隋滅亡の原因になった。隋の中華統一後の平和な時代の将校のガス抜きや恩賞の機会の提供、生産性と物流能力の向上により有り余る備蓄穀物や人を使う、大量生産・大量消費のシステムとしての戦争とも考えられる。戦争や大運河建設のしわ寄せは当然のように人民にのしかかり、困窮して逃げ場を失った民衆は反乱勢力に身を投じるようになって