作品一覧

  • 娘たちの空返事 他一篇
    3.0
    1巻924円 (税込)
    スペイン新古典主義演劇を代表する劇作家モラティン(1760―1828)の代表作二篇.「娘たちの空返事」は,親の言いつけに従順にしたがい老人との結婚を承諾するも,愛する若者との未来を捨てきれない娘の葛藤を描く.『娘たちの「はい」』の新訳.併収する「新作喜劇」は,当時の腐敗した演劇界を皮肉るモラティンによる一種の演劇論.

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 娘たちの空返事 他一篇

    Posted by ブクログ

    1800年位に書かれた劇のシナリオ二篇。「娘」修道院で生活してきた娘がパーティにて「これは」と思う若者に会う。若者は軍隊にいたので仮名を伝える。じくじくと思いを発酵させる。金がないので政略結婚の流れ。生きてくために断るなんてあり得ない。相手は老人。会って話し合うも娘の「空返事」に、自分の甥を想っていることを知るや、二人の幸せを前にして私のプライドなど意味はない、と二人を祝福しお金もあげちゃう。なによこの爽やかさ。当時の舞台は古典よりも受けを狙う三文劇が主流になりつつあり、それをディスったのが「新作喜劇」。

    0
    2018年10月26日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!