作品一覧

  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    3.8
    1巻1,540円 (税込)
    脳は推論するシステムだ! 知覚,認知,運動,思考,意識──それぞれの仕組みの解明は進んできたが,それらを統一的に説明する理論が長らく不在だった.神経科学者フリストンは新たに「能動的推論」を定義し,単一の「自由エネルギー原理」によって脳の多様な機能を説明する理論を提唱した.注目の理論を解説する初の入門書.

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ユーザーレビュー

  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

    Posted by ブクログ

    脳による「意識や心」を解明する本だ。まず、脳は推論するシステムで、知覚とは無意識的推論を指すという定義から始まる。推論がキーワードだが、これは、たとえば、ハンバーガーを見ると、見ることで得られる視覚の感覚(外受容感覚)や、以前にハンバーガーを食べたときの経験から思い出される味覚の感覚(これも外受容感覚)に加えて、これを食べると血糖値が上昇するという内受容感覚が過去の経験から学習され、脳内に記憶されている。こうした感覚の想起により、食べたい、という感情が起こるというものだ。

    ー 他人にくすぐられるとくすぐったいのに、自分でくすぐってもくすぐったく感じない。これは、自分でくすぐったときには皮膚感

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    2024年09月15日
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

    Posted by ブクログ

    一瞬オカルトな理論の話かと思っていたが、脳の仕組みを数理的に説明する野心的かつ大真面目な理論の話だった。ベイズ推論ベースの適応的制御理論のようで、非常に興味深かった。ホメオスタシスとアロスタシス。ただ2006年に生まれた理論でいかんせん新しいので、まだ理論体系の構築は途上も途上なのかなと。面白いので発展してほしい理論。ウィーナーのサイバネティックスを読んでる感覚だった。

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    2024年07月17日
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

    Posted by ブクログ

    専門家用の難しい本ではなく,難しい内容をなるべく簡単に解説した本です.「フリストンの自由エネルギー原理」を,やさしく(それでも難しいかも知れません)解説しています.感覚,運動,精神,などの複数の問題が,この原理でどのように解釈されるのかがよくわかります.付録に,十分ではありませんが,少し理論的な話が書かれていて,そちらに興味がある方にも参考になるでしょう.解説書として傑出した出来だと思います.

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    2023年04月18日
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

    Posted by ブクログ

    発達障害や認知症を脳機能の観点から思考したくて手に取ってみたけど、予想以上に面白かった。私たちの脳は、観たいように見る。のかもしれないけど、、、感覚を使って推論の"誤差"を修正していくんだなと知ると、五感を意識する楽しさが湧いてきた。 
    推論ができるという事は、私たちの脳はそもそも"前提"を持っているということ?お母さんのお腹の中でその前提を養うのだとしたら、興味深いよね。
    科学がどんどん進化して、もっと色んな理論が分かってくるのも楽しみ。

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    2025年09月26日
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

    Posted by ブクログ

    人間がどのようにして知覚しているのかについて理論の一つを学ぶことができた。個人的には一貫性があり納得できる内容だったように思う。
    神経を通して推論や現実の感覚、またその誤差を送り、調整しているというのは驚き。

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    2025年04月30日

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