作品一覧

  • FOOTPRINTS(フットプリント) 未来から見た私たちの痕跡

    FOOTPRINTS(フットプリント) 未来から見た私たちの痕跡

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    5000万キロにわたって延びる道路、放射能で2万年後まで住めない土地、10万年後も残り続ける二酸化炭素、 化石化するプラスチックごみ、沈みゆく巨大都市、宇宙空間をさまよう人工物…… 人新世が地球に刻む負の遺産とは? 私たちの文明は、未来に何を残すのだろうか? 私たちはこの地球を永遠に変えてしまったのだろうか? スコットランドのエディンバラから、海に沈みゆく上海、汚染されたバルト海、サンゴの白化現象が進むグレートバリアリーフ、フィンランドの核廃棄物処分場などを訪れながら、我々現代人が残す「未来の化石」を紹介する。 また、生物多様性や、地球の歴史を刻む南極の氷床コアのような、私たちによって失われてしまうもの、さらには、抗生物質によって進化する細菌といった、人間によって変化してしまったものなどをも取り上げる。 現代の人類は、すぐ直後の数世代に対してのみならず、数百・数千世代のちの子孫たちに対する責任を負っていることを突きつけ、遠い未来の子孫たちに、私たちがどのように記憶されることになるのかを明示する、人新世をかつてない巨視的なスケールで描く画期的な書。
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    近代の終わり 秩序なき世界の現実

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻999円 (税込)
    ●階級対立、陰謀論の拡散……表出し始めた「世界の歪み」の数々 ●「近代を象徴するシステムの終焉」が意味するものとは? ●8人の碩学に問う、人類を取り巻く残酷な未来と現代への警鐘! 新型コロナウイルス感染症は、世界にさまざまな歪みをもたらしている。各国政府による大規模な財政出動は、富める者と貧しい者の格差を再拡大させ、医療の専門家による感染対策の提言は、経済、社会活動への配慮が不十分だと受け止められ、人々の不満を強める結果となった。先のみえない不安のなかで、偏見、ステレオタイプによる暴力的行為が蔓延し、荒唐無稽な陰謀論が拡散されている。グローバリゼーションや資本主義、自由政治といった近代を特徴づけてきた制度は、はたして今後も続くのか。8人の碩学に問う、人類を取り巻く残酷な未来と現代への警鐘。

ユーザーレビュー

  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    Posted by ブクログ

    本書でインタビューされてる人たちの著書を是非読んでみたいと思いました。

    プロローグー人類の未来は明るいかー
    いまこそ現実を直視せよ
    我々はいま「近代の終わり」という歴史的結節点を迎えているのではないかという思いにとらわれた。近代を一貫して特徴をづけてきたグローバリゼーション、その元になっていた理性、認識、秩序といったものへの信頼が大きく揺らいでいる。これこそ現在の我々が感じる漠然とした不安の正体なのかもしれない。
    その先にある人類の未来は明るいのか、あるいは暗いのか……。読者の皆さんが識者の意見に賛同する しないは別として、きっと新しい視点をこの対話から学べると思う。その学びを共有することができたら望外の喜びである。

    ブライアンレヴィン
    ソーシャルメディアで拡散されるステレオタイプ
    予防の観点が抜けていた

    カートアンダーソン
    「ファンタジーランド」と化すアメリカ
    「真実」や「現実」を創作できるという信条
    個人主義が間違った方向に加速した
    人々の不安が陰謀論を生み出す

    ジョージフリードマン
    いまのアメリカにはテクノクラシーや金融に携わる支配階級と、経済的もしくは文化的に負け組になった衰退階級による分裂が生じています。

    専門家には物事を狭い範囲でしか見られないという弱点があります。小さな点では特化しているものの、他へ影響まで注意がゆきわたらない。

    日本は安全保障上の戦略を示すべき
    北朝鮮の核攻撃に一番弱い国は日本だ
    日本が経済規模に相当する軍事的立場を有していないのは明らかです。そのアンバランスは今すぐにでも修正する必要があります。
    海上交通路を確保できる軍事力を持つことです。大きな問題は、原材料のほとんどを輸入に頼っていること。国益の基本は国の存続に不可欠である原材料へのアクセスの維持です。
    軍事的に弱く豊かな国というのは非常に危険な立場にある。
    そこで戦略に基づき軍事力を築いていくことになりますが 、日本の場合、自衛隊という形はあっても、その戦略が見えてきません。もし戦略があるのであれば表に出すべきです。
    北大西洋地域、マラッカ海域における海上交通路を確保することが大切だ。それを事実として認識している。ならばどうしたらいいのか、それを外に向かって表明していないことには、我々にはその戦略が伝わりませんし、具体的にどう武装したらいいか 話し合うこともできません。
    日本には第二次世界大戦で敗北した トラウマがいまだにあり、それゆえに権威を持ってアメリカと話ができない立場にあります。また今や中国の方が強力な軍事力を有しているため、中国に対しても強く主張することには躊躇がちです。南北朝鮮に対して さえ強く出られないでいる。

    北朝鮮は自分たちが生き延びることに最も関心を持っています。そのためには核保有が必要不可欠な策であると考えている。
    もしも北朝鮮が他国への攻撃を目論んだ場合には、核ミサイルの射程内でなおかつ軍事的に脆弱な国はどこであるか、日本は自分たちが置かれている現実を直視しなければなりません。

    イワンクラステフ
    アメリカ軍のアフガンからの屈辱的な撤退
    政府軍の士気喪失は決定的に重要な要素でした。 状況の把握において最も難しいのは当事者の動機であることを我々はまざまざと再認識させられました。

    今後10年で起こることが予想されるのは、自国だけで地政学的なプレイヤーになるこりとはできない、トルコ、ロシア、インド、日本、EUといった ミドルパワー 国家の活動の活発化です。
    今後大きな変化が見られるのは国家同士の関係よりむしろ、身近な社会の中でしょう。我々の社会の中で起きている変化に注目が集まるのです。今後は 地域の現状に即した 調整が進むため、世界秩序よりも地域秩序が大きく変化し、多元的な世界が訪れるでしょう。

    日本は米中対立の狭間で、今後想定される 舞台はアジアであり、日本があらゆる場面で自前で対処できるよう政策面で軍事化しても私は驚きません。 今や戦争も定義が以前と相当変わっています。現在のサイバー戦争や経済戦争の観点から見れば昔の戦争観にとられていてはいけないでしょう。
    また日本は少子高齢化という大問題に直面しています。

    アダムトゥーズ
    分断に向かう欧州とアメリカ
    ヨーロッパ経済の回復はスピード感にかける
    世界が変わりつつある事実を認識しなければならない
    経済の未来を担う人物、学者たち
    ジェロームパウエル、イザベルシュナーベル、クリスティーヌラガルド、ギータゴピナート、ジョシュメイソン、ダニエラガボール

    ヴァレリーハンセン
    グロ−バリゼ−ションの起源を大航海時代とするのは遅すぎる
    ヨ−ロッパの歴史家は以前より、西暦一〇〇〇年に大きな関心を持っていた
    西暦1000年頃に中国と中央アジアの歴史、バイキングスカンジナビア人がカナダに上陸したこと、中国からインド アラビア半島 アフリカに至るまで海上交易でつながったこと、西暦1000年頃に世界でなにかがおきている。
    内藤湖南は宋朝を近代のはじまりと見ていた。
    欧州中心主義ではなく、西暦1000年頃から始まる 宋朝こそが近代史の起源。
    バイキングが1000年頃までにアメリカ大陸北東部だけでなく、ユカタン半島にまで到達していた証拠が出てきている。
    「戦士の神殿」の壁画に描かれている捕虜は、ブロンドで目の色が明るく、肌の色は白い。

    ジョージエストライク
    健常者優位主義を乗り越えられるか

    デイビィッドファリアー
    「人新世」に生きる人類の避けられない未来
    我々のほとんどはどれほど先のことを考えてもせいぜい数年後、「将来の夢」という場合は十数年先のことまでは想像するだろうが、それでも10万年後の地球となると思いをはせる人は皆無といえる。
    「いま」は未来からみれば「過去」である。「人間がやることで影響のないものなどなく。すべては繋がっている」「ディープタイム」という地質学的スケールから我々の「いま」の行動を顧みる重要性がわかる。

    何千世代にもわたって、あらゆるものの中に人類の痕跡が残り続ける。

    近所の現象から書き始めることは、自分が住む場所の未来の化石を見ることにつながります。

    マルコポーロがクビライ・カーンとの最後の謁見の際に述べた言葉「あらゆる形がそれぞれ自分の都市を見いだすまでは、新しい都市が生まれつづけることだろう。そして、あらゆる案が出尽くし、形が崩れるとき、都市の終末が始まる。」
    都市は人類がつくり出したとてつもない 産物です。100年前には想像もつかなかった都市の姿が今目の前にある。そしてこの先も都市が築かれていくことに希望を感じさせてくれるのがこの言葉なのです。

    生物多様性は危機に瀕しており、人類は生物の管理人ではありますが 王様ではありません。いかに生物絶滅を阻止する方向に舵を切れるか。未来の化石記録には我々が絶滅の危機をどこまで放置したかがしっかりと残るのです。

    いま見られる 進化のほとんどは、人為的な変更が加わられた結果だと、さまざまな研究の中で言われています。
    私たち人類が他の種の分布域やその行動、場合によってはその外見に変更を加え、生態系を変えてしまったせいなのです。
    本来であれば長い時間をかけて起こる変化が人の一生のうちに起こってもおかしくない。そう思うと不安を覚えずにはいられませんが、 一方で、我々がすぐに変化を起こせるという点には希望を持っていいと思います。

    インターネットは目に見えない空気のようなものです。世界中至るところで利用でき、そのデータはクラウド化していると言いながら実際には実体を持った巨大なデータセンターの中で保管されている。これらのセンターは世界各地にある。
    人間がやることで 影響の出ないものなどなくすべては繋がっている。この深いところでのつながりをまず理解することが変化への第一歩です。

    大事なのは、我々がいまやっていることの影響がどれだけ長く残るか忘れてはならないということです。自分の身の回りにあるものの行為でもその影響は10万年後まで残るかもしれない。

    我々が時代のレガシーを残すという事実を思い起こさせてくれるものに囲まれているのは幸運だと思います。未来の化石になる可能性がある物質に囲まれているからこそ、それをきっかけに未来にどのような化石を残したいかを考えることができるし、考えなくてはという気になれるのです。あなたが行うことの帰結として未来を生きる子孫の生活が変わってしまう。その視点から考察を続けることはとても価値があるのです。

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    2023年06月10日
  • FOOTPRINTS(フットプリント) 未来から見た私たちの痕跡

    Posted by ブクログ

    「科学道100冊2021」の1冊。

    著者は英文学と環境学の教授。
    人類の辿った道が地球環境に与えた影響はどのようなものであったか、さまざまな文学作品への連想も絡めた思索集といったところである。

    タイトルの「フットプリント」とは文字通り足跡のことで、序章は、イングランドにある、85万年前の初期人類の足跡化石の話題で始まる。アフリカ以外で見つかった人類最古の痕跡である。嵐の後、海岸で見つかったその痕跡は、そこに人類が確かに行き来していたことを明らかにし、過去から現在へと続く、人類の歴史を思わせる。
    一方で、この「フットプリント」にはもう1つ別の暗示もあり、それが「カーボンフットプリント」である。人間が社会活動を営む際には、さまざまなエネルギーを必要とする。その過程で発生した温室効果ガスをCO2量に換算して考えるのがカーボンフットプリントで、つまりはざっくりと、人類が地球環境に与える負の効果の目安である。
    さて、人類は輝かしい歴史を刻むのか、それとも未来に残る負の遺産を遺していくのか、というのが着眼点。

    道路や都市、ペットボトルや氷床コア。サンゴ礁に核廃棄物。生物多様性に微生物。
    連想される文学作品は、H.G.ウェルズやJ.G.バラードらによるSF系のものから、バージニア・ウルフ、ウィリアム・ゴールディングの著作まで幅広い。メアリ・シェリーやコールリッジ、ボルヘスやイタロ・カルヴィーノ、そしてギリシャ悲劇やフィンランドの神話まで。巻末参考文献には、科学文献に加えて文学作品も列挙されており、このあたりから拾って読んでみるのも一興かもしれない。
    なかなかに不思議な世界を見せてくれるが、全体としては、著者は漠然と悲観的である印象を受ける。

    21世紀の我々は、未来に何を遺すのか。
    いや、我々はそもそも、「人類の未来」を遺せるのか。
    揺れる社会情勢の中で、著者が予想したであろう以上の不穏な未来の可能性もちらつく。

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    2022年03月03日
  • FOOTPRINTS(フットプリント) 未来から見た私たちの痕跡

    Posted by ブクログ

    人新生とはとても恐ろしい用語だ。そしてこの本で文学的視点も交えて語られる史実は、タイトル通りまさに痕跡と呼ぶにふさわしい。プラスチックや石油、原子核など、人間が作ってしまったものが地球にじわじわと与え続けている影響の深刻さに、我々は小さな声はあげるものの、決して便利さを手放そうとはしない。そして愚かにも、これからも現在進行形であり続けることは明白なのだ。それでも、本書のような良書から現実を常に受け止める機会を得て、目を背けず真摯に向き合い、これ以上間違いを冒さぬよう考えねばならない。

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    2022年01月30日
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    プロローグ人類の未来は明るいか
    1ブライアン・レヴィン アジア人への暴力と憎悪の民主化
    2カート・アンダーセン ファンタジーランドと化すアメリカ
    3ジョージ・フリードマン 北朝鮮の核攻撃に弱い国はどこか
    4イワン・クラステフ 自由主義的覇権は幻想だった
    5アダム・トウーズ パンデミックが加速させた米欧の分断
    6ヴァレリー・ハンセン 外国貿易反対派の抗議の歴史
    7ジョージ・エストライク 健常者優位主義を乗り越えられるか
    8デイビット・ファリアー 地球の大都市が化石になる日
    エピローグ パンデミックがもたらした壮大な実験

    秩序なき世界の現実

    P138グルーバリゼーションの起源を大航海時代とするのは
    遅すぎる
     15C半ばではなくて、1000年代(中国なら宋代)

    雑誌VOICEの連載記事のまとめ本

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    2021年12月30日

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