もう、最高でした、この(2)も。
頭を空っぽにするくらい笑いたいって思っている人には、ぜひ、お勧めです。
しかし、そんな笑いたいって事は、結構、精神が追い詰められているって事だから、この『見るからに怪しい二人』を読んでいる場合じゃなく、一刻も早く、心療内科を受診すべきかもしれない・・・
多くの人に読
...続きを読むんでもらいたくて書くべき感想で、何を書いているんだ、とツッコまれそうなので、改めて、この(2)の感想を。
先巻でも、しみじみと思いましたが、やっぱり、人間、見た目が大事ですね。
この『見るからに怪しい二人』の主役、長髪と短髪は、なまじ、S級越えイケメンだからこそ、人の視線を集め、誤解されてしまうんでしょうな。
それこそ、彼らが不細工であったのならば、誰も彼らに注目しないから、同じ行動を取ったとしても、誰も気にすまい・・・いや、それはそれで、違う意味で怪しさマックスで通報沙汰になるのか。
現代社会で、良い事をするってのは難しいんですねぇ。
この(2)では、そんな二人に負けないくらいのキャラ性で、読み手にインパクトを与える新キャラが出てきています。
それが、スーちゃん。長髪と短髪に負けないくらい、このスーちゃんも、関わった人間に、堅気じゃない、と誤解され、慄かれています。
しかし、このスーちゃん、周りにどう思われているか、など全く気にせず、徹底的に、己が行きたい路を一切、周りを見ないで、直進しています。こう書くと、すっごい迷惑をかけるキャラな感じはしますが、今のとこ、洒落にならん被害を被っている人はいないので、やっぱり、彼女も善人なのでしょうね。
個人的には、順調に絆され、牙が抜けて来てしまっているあっちゃんもお気に入りなので、(3)で彼の登場が増え、みーくんとライバルっぽい感じになってくれたら、嬉しいですね。
この台詞を引用に選んだのは、カッコよ、と思ってしまいそうになったものなので。
冷静に考えると、子供に何、ろくでもない事を吹き込んでるんだ、と呆れるような内容なんだが、ブロッコリーを食う食わない、って前提さえ忘れたら、結構、良い事は言っているんですよ、スーちゃん。
確かに、自分の自由は己の力で掴むしかない。
そこは、一切、間違っていないんですよね。
しかし、やっぱり、冷静になっちゃうと、アンタは子供以下か、とツッコみたくはなる。
大人になると味覚が変わって、子供の頃は食べられなかったモノが食べられるようになるって言うし、食べてみても良いだろうに。
もしも、この漫画を読んで、キライなモノを食べない、と自分で決めちゃう子供が増えて、頭を抱えるお母さんに文句を言われたら、どうします、鬼澤先生(笑)
「いいか、坊主。人には絶対、譲っちゃいけない道がある。権力に屈さず、自分の意志を貫くことで、あたしはブロッコリーを食べない、という自由を手に入れた。自分の自由は、自分で掴みとるしかないのさ!」
「僕、絶対にブロッコリーを食べないよ!」(byスーちゃん、トモくん)