作品一覧

  • 辰巳センセイの文学教室 上 「羅生門」と炎上姫
    3.5
    1~2巻792円 (税込)
    応募総数10,332作品。第8回ネット小説大賞受賞作! 辰巳祐司は国語科のセンセイ。ゆえに言葉で、こじれた心と謎を解く。彼は校内の階段で負傷した女生徒を見つける。彼女はなんらかのトラブルに巻き込まれて階段から落ちてしまったようだが……。 事情を調べていくうちに見えてくる、複雑な恋愛模様や家庭事情。それはどこか、森鴎外の『舞姫』のストーリーと重なっていく。 教科書に載っている日本の名作文学と高校生活がリンクする青春恋愛ミステリー。 <WEBにおいて読者より寄せられた声> ●お話を読んで、本気で泣いて感動しました。本気で泣いたのは数年ぶりです。 ●色んな小説を読んできましたが、「小説家になろう」の内外問わず、おすすめできる作品を教えてくれと言われれば、全く全ての自信を持ってこの作品を紹介します。 ●開幕早々階段の踊り場で、血まみれで横たわる女生徒。 駆けつける辰巳先生。 ここから始まるお話で、まさか後半ボロボロと泣いている自分がいるとは想像もできませんでした。 ●本作のヒロインたちが心に抱いた透き通った恋心は、読み手の心を揺らします。心が揺らされたのなら、それはもう、この物語に「恋」をしているといってもいいのかもしれません。 ●誰もが経験する学校という環境を題材にし、現実に起こりえる物語だからこそ――感情移入しながら読み進め、同じ目線・等身大の世界を楽しめると思います! ●辰巳先生から授業を受けた生徒たちも、私と同じように心揺れ、人生を重ね、前を向いて歩むことを学んでいったのだろうと思う。 そして本書を読み進めるうち、そうした生徒たちの姿に、私はまた、自分の人生を重ね、心の底から応援せずにはいられなかった。

ユーザーレビュー

  • 辰巳センセイの文学教室 下 「こころ」を縛る鎖

    Posted by ブクログ

    こういう小説をもっと若い時に出会いたかった。そうしたらたくさんの作家と出会えたのに。と思わずにはいられない。
    現役教師とあとがきにあったのでまたいつ出るのか?でないのかも知れない。でも本離れしていると言われている現在、こういう本、先生の授業があったならもっと読む人増える気がする。

    解説だけじゃなくストーリーもあるので読みやすかった。

    0
    2024年06月18日
  • 辰巳センセイの文学教室 上 「羅生門」と炎上姫

    Posted by ブクログ

    表紙は可愛いが中身は濃い。学校内の問題を国語教師・辰巳と秀才少女・円城が立ち向かう。2人の事件への寄り添い方が良い。最初、円城が嫌われやすいキャラかと思ったが、読んでいくうちに、どんどん好きになっていった。そして、辰巳先生の授業がとても面白い。『舞姫』『羅生門』などの文学作品を、著者の事も含めて深掘りしているので絶対読みたくなる。めちゃくちゃ良い所で終業のチャイムが鳴るという、構成のうまさ。危ういロマンスや、辰巳先生の過去も気になり、急いで下巻へ!

    0
    2022年10月02日
  • 辰巳センセイの文学教室 下 「こころ」を縛る鎖

    Posted by ブクログ

    こころにそんな解釈があったなんて…タイミングが少しでもズレていたら…なんで…どうして…でもなぜかあり得ない話に思えなかった、高校時代辰巳センセイに出会いたかった。きっと作者の瀬川先生も素敵な先生なのだろう

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    2021年10月09日
  • 辰巳センセイの文学教室 下 「こころ」を縛る鎖

    Posted by ブクログ

    三章竹取物語の時間
    四章山月記の時間
    終章こころの時間
    『こころ』って高校のときなんか凄く興味を惹かれるけど暗い話だと思っていました。
    『こころ』の後日譚の解釈はすごく面白かったです。
    裏切りと罪の物語に見える『こころ』を希望の物語として読み解くのは面白かったです。
    罪深い大人が若者へ希望を託す物語。
    途中、高校生と先生の恋愛物はちょっとなあと思いながら読んでいましたが、この『こころ』の新解釈がわかったのはすごくよかったです。
    なぜ、高校生と先生の恋愛だったのかも辻褄が合います。
    高校の先生をしながら小説を書いているという作者ならではの独自の視点があったと思いました。

    0
    2021年07月10日
  • 辰巳センセイの文学教室 下 「こころ」を縛る鎖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この話を上巻だけ読むと(というか逆になぜ上巻の方はあんなにラノベっぽいんだろう…?) みんなに愛されて俺困っちゃうよ系のセンセイ、という評価しかなかったんだけど、下巻を読むと評価が一変した。

    特に、「こころ」を裏切りと罪の物語ではなくて、希望の物語として読み解く、「罪深い大人が、若者へ希望を託す物語」であるのだ、という考察が非常に印象に残っている。教科書に載っている一部のみだけで判断するのではなく、全体を見て初めて理解しうるものもあると思う。

    この話は、自分自身のした行為や過ちをずっと引きずって後悔している人は、何か響くものがあるんじゃないかなと思う。やってしまったことは取り返しがつかない

    0
    2025年03月02日

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