寺田英視の作品一覧 「寺田英視」の「泣く男 古典に見る「男泣き」の系譜」「婆娑羅大名 佐々木道誉」ほか、ユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 泣く男 古典に見る「男泣き」の系譜 - 学術・語学 / 教育 1巻1,800円 (税込) 男だって、泣いていいんだよ! 転んで泣く小さな男の子をみて、「泣くな、男だろ」と小声で呟く。そして、立ち上り駆け寄ってきた子を、「よしよし、偉いぞ」と頭を撫でてやる。強くあれ、雄々しくあれかしと、日本の男の子は育てられてきた。 いつからか。 日本の古典を紐解くと、英雄豪傑ほど派手に泣いている。「男泣き」という言葉もある。 そして、「なく」ことを示す字の多いこと多いこと。 啼、泣、号、呱、慟、啾、喞、これらはすべて「なく」ことを著わした字である。悲しくて泣く、大声を出して泣く、子供が泣く、遠くまで聞こえるほど泣く、声が出ず涙を流して泣く、さらにいえば,涕泣、慟哭、嗚咽、泣血、哀慟、歔欷、さめざめと泣く、めそめそと泣く……。 本書は、古典に見える泣く男の姿百態を辿りつつ、「男泣き」の実相に迫ろうという試みである。 材は主として、記紀、万葉、古今の歌集や、伊勢、平家、太平記など文学史書の類から採った。 トップバッターは須佐之男命! そして倭建命、大伴家持ときて、やや色好みの涙、在原業平、源頼政、泣きそうもない木曽義仲を経由して、楠木正成と豊臣秀吉、最後は吉田松陰でしめる。 もう、全編泣いてばかり。そう、男だって、いや、男だからこそ泣いていいんだよ、という本なのである。 試し読み フォロー 婆娑羅大名 佐々木道誉 3.5 ノンフィクション / 人物評伝 1巻880円 (税込) 「婆娑羅」という言葉をご存じでしょうか。室町時代初期に上級武士の間で猖獗を極めた乱暴な行動様式のことで、 戦国末期に流行った「傾奇」の先輩と考えるとわかりやすいでしょう。この婆娑羅の代表が、本書の主人公、佐々木(京極)道誉です。 『太平記』の中で、楠木正成と並んでもっとも魅力的に描かれるこの男の生涯を通じて、日本人の美意識、出処進退の源流に 迫ろうというのが本書の目的です。 なぜ美意識か。現代で「道」とつく芸術、たとえば茶道や香道、花道といったものの源流は、すべてこの男にあるからです。 花道では池坊専慶が花道書を記す200年以上も前に、道誉はそれを書き残しています。 また、婆娑羅は「乱暴狼藉」と同意語のように思われていますが、さにあらず。意のままに振舞っても、 そこに確固たる美意識があれば、それは狼藉ではなく、「道」に通じる。ここに筆者の「男の生き方の理想」すなわち「自由」の境地を 道誉で示そうという目論見があります。後半では、婆娑羅の後継者ではあるが、どんどん矮小化されていった傾奇者、 さらに三島由紀夫の自決の美意識も取り上げ、「見事に死ぬこと」しか男ぶりを示すことができなくなった時代の悲哀にも迫ります。 ゲーム「戦国BASARA」などの影響で、BASARAもしくはバサラという言葉は今の若い人たちにも親しみがあるようですが、 本物の婆娑羅を楽しんでみてください。 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 寺田英視の詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 婆娑羅大名 佐々木道誉 ノンフィクション / 人物評伝 3.5 (2) カート 試し読み Posted by ブクログ 佐々木氏の系譜から説き起こし南北朝の時代背景と代々の仏教勢力との因縁から行状の要因を提示し、様々な芸術に精通した当代屈指の教養人としての婆娑羅である佐々木道誉の生涯を見る。後半は婆娑羅について後代の傾奇との比較を交えて根源的主体性と東洋的自由が根幹にあることを考察。 0 2021年11月06日 婆娑羅大名 佐々木道誉 ノンフィクション / 人物評伝 3.5 (2) カート 試し読み Posted by ブクログ わたしが初めて見た大河ドラマは太平記で、その中で強烈に印象に残っていた陣内孝則演じる佐々木道誉です。 そんな婆娑羅大名 佐々木道誉に関して概略からその後に関して書いています。 婆娑羅以降の継承が最後の章に書かれていて、少し冗長というか回りくどい印象がありました。 0 2022年02月23日