作品一覧

  • 水戸維新 近代日本はかくして創られた
    4.0
    1巻1,600円 (税込)
    ハーバードに学び、イェール大学で教鞭を執る新進気鋭の歴史学者が、明治維新を「水戸」の視点から読み解く! 江戸幕府を倒し、近代日本を創り上げたのは「薩長土肥」と言われるが、水戸藩なくして、維新は成し遂げられなかったといっても過言ではない。それは、水戸脱藩浪士らが桜田門外の変で、幕末への扉を開いただけではない。維新回天を成した志士たちは「水戸学」を学び、倒幕活動へ邁進している。長州の吉田松陰も、薩摩の西郷隆盛も、水戸学の影響を受けていたのだ。では、水戸学とはいかなるものだったのか――。それを知るには、江戸時代前半、水戸黄門として知られる徳川光圀が始めた、『大日本史』編纂に遡らなければならない。本書では、徳川光圀、立原翠軒、会沢正志斎、藤田東湖、徳川斉昭、徳川慶喜の、水戸藩を代表する六人を取り上げ、水戸学が如何に生まれ、育まれ、政治に活かされていったのかを解説していく。そして、彼らが水戸藩において行なったことは、近代日本が創られる際のロールモデルとなっていくだけでなく、渋沢栄一、松下幸之助ら財界人や、新渡戸稲造、内村鑑三ら海外でも活躍する人びとにも、大きな影響を与えていった……。「この国を変えた」水戸藩の六人を軸に見ていくことで、明治維新、そして近代日本誕生の実相がよくわかる一冊。――環境問題が深刻化し、強大国のパワーバランスが崩れ、感染症が襲い……と、世界は現在、多くの問題を抱えている。それらを解消するには、世界は、そしてそこに生きるわれわれも変わらなくてはならないだろう。だが、世界を本当の意味で変えるのは、「力」ではない。それは、日本を変革する原動力となった水戸が証明している。世界を変えるのは、人の想いであり、それが昇華した思想であるはずだ。(本文より)

ユーザーレビュー

  • 水戸維新 近代日本はかくして創られた

    Posted by ブクログ

    ハーバード大学で学び、イェール大学で教鞭を執る歴史学者のアメリカ人の著者が
    水戸に興味を持ち、水戸の歴史である、江戸時代の水戸藩視点から幕末・明治初期
    にかけて紐解く一冊。

    水戸藩2代目藩主で、徳川家康の孫にあたる徳川光圀を前半に据え、
    水戸藩の成り立ちや、弘道館や大日本史などを綴り、
    後半は、幕末の江戸水戸藩での藤田東湖や徳川斉昭に徳川慶喜など、
    歴史好き、江戸幕末好きには聴き馴染みのある面々と水戸、主に茨城県の
    県央地域を主とした、現代につながる明治時代、天皇主権復活までが書かれている。
    水戸藩士による桜田門外の変なんてのも有名かと思う。

    藤田東湖の息子が属していた天狗党の墓が茨城県鹿

    0
    2025年05月26日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!