柳瀬陽介の作品一覧
「柳瀬陽介」の「小学校からの英語教育をどうするか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「柳瀬陽介」の「小学校からの英語教育をどうするか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書の読書層は
1保護者及び一般市民
2英語を専門としてこなかった小学校教師
3中高大の英語教育関係者
を想定して書かれている。
本書では、英語教育の現状として、
引用ゲームやトレーニング的要素の強い授業が行われていること(意味もなく、例文を書き写すことも含む)
を挙げている。
そして、
数値目標管理だけでは、教師も子どもも育たないこと
(TOEICの得点を気にするなど)
グローバル化とは、単に英語だけを学ぶことではなく、多文化多言語の中で生きる姿勢を育てること
にも留意する必要があると述べている、
その上で、
身体実感を伴う英語教育を提案している。
それはいわゆる必要感のある学びで、
Posted by ブクログ
英語教育の現状は「引用ゲーム」。身体性とは無関係に文法・語彙を学び引用する。うまく引用することで「点数」はアップする。しかしそれでは、コミュニケーション能力は身につけることはできないと言う。
著者たちは読者として保護者及び一般市民、小学校教師、中高大の英語教育関係者を想定しているが、英語によるコミュニケーション力を身につけたい大学生にもお勧め。どういう教育を受けてきたのか、何が問題なのか、どうあるべきか、大学生であればそれに自覚的であることが、これからの学びには必要だろう。遠回りしたかもしれないが、自覚的であれば、今からいくらでも学び直せる。
Posted by ブクログ
昭和女子小学校の小泉氏の名前があったので、もっと実践やカリキュラム内容の記述が多いのかと想定していたが、理論的な文書が多かった。興味の強い分野であるし、それはそれで面白かったが、言語と思考について書くなら、ヴィゴツキーは当たってほしかった。
「こころ」に直結する身体感覚の伴った学習の必要性の指摘は、自分の実感に合い、かつ、説得的だ。「あたま」だけで、覚えた単語リストは、何の感情も引き起こさず、クイズに答えることはできても、使うことはできない。やはり、インタラクションは必要なのだ。
ここまでは良いが、喋りたいと児童が思うような必然性を伴った場面を作れば、ギャップも飛び越えられるという、文脈万能主