ネイサン・ウルフの作品一覧
「ネイサン・ウルフ」の「パンデミック新時代 人類の進化とウイルスの謎に迫る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ネイサン・ウルフ」の「パンデミック新時代 人類の進化とウイルスの謎に迫る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ウイルスが最近熱い。病原体としてもだが、進化や発生の過程でも大きな役割を担っている。しかも、歴史に与えた影響も甚大。スケールの大きい感じがいいなぁと思ってたら、某ジャレド・ダイアモンドと共同研究したりしていたみたい。道理で。
動物(ヒトを含む)はウイルスや細菌を保持しているもので、ある意味ウイルスや細菌の塊。
人類は(少なくとも)一度人口が激減したことがあり、その時に人類が保持している微生物の多様性も減少した。また、人類が熱帯雨林を出たことで、他の猿と接触する機会が減ったことも人類が接触する微生物の種類が減ることにつながった。これに加え、熱を使って調理することでも微生物との接触が減少した。
Posted by ブクログ
ネイサン・ウルフのパンデミック新時代を読みました。
人間と微生物やウィルスとのかかわりを解説した本でした。
人類の生い立ちを遡って類人猿とウィルスの関わりが解説されていて、人類が一度絶滅の危機に瀕するほど個体数が減少してしまったために、感染症に対する耐性が低くなってしまっていると解説されています。
また、昔は悪性のウィルスが発生したときに局地的に感染が広がる(アウトブレイク)だけだったのが、現在は世界が航空機の交通網によりつながったことにより、広く世界中に感染が広がってしまう(パンデミック)リスクが大幅に増加してしまったことが解説されています。
ジャレド・ダイアモンドの銃・病原菌・鉄と関連
Posted by ブクログ
まったく便利な時代になったものだと思う。どこにいてもネットにはつながるし、様々なデバイスから目的のファイルにアクセスできる。重いPCを持ち歩かなくても作業は行うことはできるし、シェアも簡単。まさにクラウドさまさまである。
しかし、人類に先駆けること何百年も前に、同じような環境を手にしている生命体がいた。それがウイルスである。彼らは人間同士が相互に接続された世界を、まるでクラウド・コンピューティングのように利用し、自分自身をビットのように複製してきたのだ。
かつてパンデミックを引き起こしたスペイン風邪ウイルスや、HIV(ヒト免疫不全ウイルス=エイズウイルス)のような悪性のウイルスは世界中を席
Posted by ブクログ
ウイルスの人間への影響がとてもわかりやすく説明されている。HIVの歴史が比較的簡単な相互作用、中央アフリカでチンパンジーがサルを飼ったことがはじまりだと走らなかった。
ウイルスは動物、人間を移動しながら繁殖していく。動物の身体では無害だったが、人間の身体の中に入ると、害を及ぼすこともあるみたいだ。動物を生で食べることの危険性がよくわかった。他の動物と接触することは、新しいウイルスが人間の身体に入る可能性を高くするのだ。複数のウイルスが身体の中で出会い、遺伝子を交換する機会を増やす。ウイルスが遺伝子を交換する方法は2つある。遺伝情報を直接変えること(変異)と、遺伝情報を交換すること(遺伝子の組
Posted by ブクログ
この本を読むと、見えないものが見えてくるというこの表現が比喩的でなくあてはまります。
ちょっと専門的になりますが、微生物というくくりを説明すると「顕微鏡でしか見えないあらゆる有機体」と著者は書いています。この中にはウイルス、細菌、寄生虫、プリオンなどが含まれるのですが、この本ではその中で最も小さいウイルスを取り上げています。ウイルスは「地球上でもっともすばやく進化する有機体」であり、他の有機体に依存し進化を遂げているので、副題にあるようにウイルスを研究することは人類の進化を知ることにつながるわけです。
著者のネイサン・ウルフはもともと中央アフリカで野生のチンパンジーを対象とした研究を計画してい