田村俶の作品一覧

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ユーザーレビュー

  • 性の歴史III 自己への配慮
    第2巻の古代ギリシアから、第3巻は1〜2世紀のローマに時代は進む。

    いつものフーコーに比べると、淡々とした記述が印象的だった第2巻より、第3巻はさらにあっさりとして、さらに読みやすい。

    テキストとして取り上げられるのは、当時の夢解釈の本だとか、医学的な養生術の本だとか、よくこんなの探して来たなと...続きを読む
  • 性の歴史II 快楽の活用
    「生の美学」というのが、フーコーの最後のメッセージなのかな?

    「性の歴史」第1巻は「知への意志」(1976年)で、いわゆる「生政治」という刺激的な概念を打ち出したきわめて刺激的な本だったのだが、8年間をおいて、フーコーの死の直前にだされた「快楽の活用」(1984)は、淡々とした静謐な感じの本でその...続きを読む
  • 性の歴史II 快楽の活用
     『性の歴史』第二巻。一巻とはうってかわって古代ギリシャ・ローマを中心に論述が始まる。
     ここでは、古代ギリシャ・ローマ時代の性に対する言説を俯瞰していくことで、「主体」への配慮がどのように形成されてきたのか、また両性というカテゴリへの考え方はいかなるものであったのか、ということが問われている。
     ...続きを読む
  • 性の歴史II 快楽の活用
    フーコーの他の著作をかじったときはもっと切れ味鋭いイメージだったけれど、率直に本作は古代ギリシャの性について精緻にまとめた歴史書以上に感じられなかった。ただ、第五章でプラトンのエロス論を分析する際は鮮やかさを感じられた。
    これを先に読んでいれば『饗宴』など古代ギリシャ時代の本を読んだときにもっと先に...続きを読む

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