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「谷津」の「ホレンテ島の魔法使い」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「谷津」の「ホレンテ島の魔法使い」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
少年・青年マンガ
Posted by ブクログ
第1巻を読んだ段階では展開の仕方に拠っては大きく化ける作品ではないかと勝手に想像していたけど、それにしたって2巻で完結するとは思わなかった
でも、それは無理に引き伸ばすような話の展開にならず必要な要素を充分に拾った上での完結だと感じられる終わり方だったかな。つまりはとても楽しめたという意味です
公会堂のステージという一大イベントを経た事で魔法の実在に確信を得たかるてと詠の二人。一方で自分達がそのように感じているからこそ、あむにいつまでも素性含め話していない点に思い悩むという描写は良かったな
前巻時点では真実に近づきつつも、あくまでも偶然の形が取られたことで蚊帳の外状態は変わらなかったあむ。彼女の推察力と行動力なら何も知らないままでも真実に至ることも可能だったのではないかと思えたけど、ここでかるてと詠は素性含めて教えますか
それは三人がより友達としての関係を深めたのだと感じられる描写。また、ユシャもかるてたちに協力的になった
こうして4人が隠し事のない協力体制を築けたことはホレンテ島の魔法へも近づけるという意味であり同時に確固たる友達として成立した瞬間なのだと感じられるね
でも、あむ達がそのような関係になると逆に目立ってくるのはこっこの秘密なわけで
あむの親しい友人として裏表ない関係を築けているように見えるこっこ。けれど、猫にしか見えない先生と暮らし「宵句」を唱えられる時点で普通ではないわけで
この辺りから、あむ達にとって魔法の真実に近づく工程とこっこの秘密に近づく工程が裏表となっていったんだろうなぁ
そうしてかるてやユシャを中心として近づいていく魔法の真実。観光化した魔法というトンデモ要素に対して一つ一つ工程を踏んでいくようにして島の真実や空飛ぶ魔法使いの正体へ近づいていく様子はとても気持ちの良いもの
また、魔法と銘打っているのにその真髄に近づくには学校のお勉強が重要なんてちょっと面白い話
お勉強はいわば物事を知る行為。それは空飛ぶ魔法使いが何を考えて空を飛んでいるか知ろうとする行為に繋がるね
魔法に関する知識が増えて、こっこに対する知識も増えて。そうして遂に向き合うことになったのは忘れられ行く魔法使いの矜持
これを邪魔するのではなく、協力するという展開は本当に良いね。あむ達は友達だから魔法を教え合えた面は有るけれど、同じくらいに魔法を教え合えたから友達になれたように思える
汽車に勝ったからって何の意味があるかと言えばきっと何の意味もなくて。それでも魔法が終わりかけた時代に5人の魔法使いが協力して1つの難題をクリアした。それは途轍もなく大きな意味を持っていて、そして5人の記憶に長く残る経験になるのだろうね
終盤に描かれた「魔法を奪う」とは何か。そもそも本作で描かれた魔法が何を指しているのかという点も併せて考えると幾つもの示唆に富んだラストに思えたよ
いや、本当にいい作品だったね!
Posted by ブクログ
良い意味で予想を大規模に裏切られる作品だった!
「かつて魔法使いが住んでいた島」という触れ込みで始まるきらら作品なら、登場するメインの女の子達は魔法使いだろうと想像して読み始め、実際に半分程度はそのとおりだった。
そういった意味ではあまり驚くような要素のない日常系なのかと思っていたものだから「ざんねん坂」が登場してからの展開には完全に度肝を抜かれてしまったよ!
「ざんねん坂」によって仕切られるホレンテ島。本作の舞台は表と裏が明確に存在する世界観なのだと判るね
主人公であるあむは魔法使いに夢見る女の子。その割には帽子屋の店主が猫であることにすぐには気付かなかったり、友人達の秘密にも気付かない。あむが見ているのは物語の表側
対してあむと一緒になって魔法使い探しをするかるてが見ているのは物語の裏側。念じるだけで物を動かせるかるてはホレンテ島に潜む秘密を探ろうとしている
2人は魔法使いを探すという意味では同じものを探している筈なのに見ているものは全くの別物。
それによって作品を2つの方向から楽しめるようになっているね
それにしても本作は音声媒体で楽しみたくなる程に小気味良い台詞回しが続いたり、歌唱シーンが登場したりしているね
かるての部屋であむ達が突然歌い出した時は何事かと思ったけど、最終的にはそれぞれの賑やかな歌がホレンテ島の表と裏を近づける魔法となる
本作において、魔法とはファンタジー世界のような魔法も有りつつ、本質的には人々に夢を与える存在として描かれている
だから魔法使いは何も本当に不思議な能力を持つかるてや詠だけが該当するのではなく、ホレンテ島の観光業を盛り上げるために夢を振りまこうとしたあむの行為も魔法に近づくんだよね
それが最終的にあのような魔法の舞台を作り上げたわけだ
もしかしたら、本作は今後の展開によっては大きく化ける作品になるかも知れないと思わせる第1巻でしたよ