ウルリヒ・ヘルベルトの作品一覧
「ウルリヒ・ヘルベルト」の「第三帝国 ある独裁の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ウルリヒ・ヘルベルト」の「第三帝国 ある独裁の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
出版当初、話題になったナチズム研究の書籍。
話題になったのも頷ける本で、めちゃくちゃ面白い。
自分はナチス関係の書籍を熱心に追っているわけではないし、何ならこの手のナチス関係の本のスタンダードなものしか読んでいないので知識が固定化してしまっている。本書はそんな自分を揺さぶってくれるような本で、今後も折を見て読み返したいと思えるような本だった。
それにこの薄さにも関わらずかなりわかりやすくまとまっている。
ただ初めてナチス関係の書籍を手にする方は、ここから手を出すとちょっと難しいかもしれない。
なので新書で何冊か読んでから読むのがいいかもしれない。
Posted by ブクログ
ナチスが台頭していった過程がよくわかるコンパクトな概説書。もう最初から戦争する気満々で、よく言われる”経済”も、国内のユダヤ人や戦争で分捕った周りの国をこき使って得たものを、ドイツ系白人のみに対して(不満の出ない範囲で)優遇したもので、とても経済政策と言えるようなものではない。ユダヤ人だけでなく、ジプシーもロシア人も”死んでしまえ”なわけで、自民族だけが優れているという狂信がいかに危険なものかがよくわかる。強盗の家族が”でも僕たちには贅沢をさせてくれた”というようなもので、本当にナチスに対して肯定できるようなものは何もないことがよくわかる。ナチスがなぜ今でも厳しい批判の対象なのか、事実をよく知
Posted by ブクログ
ナチズム研究の大家である著者が、平易かつ短いページ数でナチズムの最新の研究成果を語る入門書の翻訳版。たまたま手に取ったのはTwitterの「その道の専門家が選ぶ優れた入門書」的なハッシュタグで話題になっていたからなのだが、内容は非常に平易で大学1年生レベルの予備知識がなくても十分に読み進められるものとなっている。
もちろん入門書とはいえ、現代に出版する以上、最新の研究成果の盛り込みが求められる。本書で特に重視されているのは、植民地経済の延長線上にポーランドなどの東欧の占領を位置付ける、という視点である。植民地というと、どうしても欧州の列強がアフリカやアジアに対して行ったこと、というのが通説で