鎌田陽司の作品一覧
「鎌田陽司」の「ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鎌田陽司」の「ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ラダックに魅せられ1975年から滞在する筆者が感じた現地の変化や心情が書かれた一冊。
時間をかけるかお金をかけるか、どちらを選ぶかが今問われています。
昔のラダックでは時間を使い、農的な暮らしを行っており、ゆとりある考えが拡がっていました。
·「倹約」はケチではなく、限られた資源を注意深く利用すること。
·下流の人を考え、灌漑用でない川では洗濯をしないこと。
·老若男女差別はなく、出来る人が出来ることを行い、例え自分の子供ではなくとも村の子供として大切に扱われること。
·「空」の哲学というものがあり、自分ひとりでは自分が成り立たないという考えがある。そのため、あらゆる物を大切に扱い、古き良き
Posted by ブクログ
今から20年近く前、とある東北の市では市政の効果を図るのにb/c(benefit by cost)という指標を設けて、金銭に換算できない価値も何とか換算して効果を測るという無駄なことをしていた。
今思えば、馬鹿なことだと思うけど、GDPを幸福の指標としていることも、同じくらい馬鹿なことだと思う。
近代化以前の幸せなラダックの暮らしは、かつての日本にも見られたものだろう。
私の大好きな本「逝きし世の面影」に描かれた、外国人の目から見たかつての日本人も生きる喜びに溢れていたと思う。
今の私に何ができるのか、無力だなあと感じるけれど、受け身の姿勢で単なる消費者でいるのではなく、少しだけでも何かを
Posted by ブクログ
インドのラダックというところに行ったスウェーデンの人のお話。
経済成長、科学の進歩が正義という神話はフィクションで、人間が作り出したもの。
この神話が抱える自滅への道は、みんなうすうす分かってるんじゃないかな。
人と人、人と自然との繋がりを取り戻すことが、持続可能な社会を作るためのカギ。
そして、それが“人間らしく”生きるということなんだろうな。
・ラダックの人たちはそれぞれの仕事を成し遂げるのに、ほんの簡単な道具だけを使い、とても多くの時間をかける。
緊密な関係の上に成り立っている共同体の一員であることが、深い安心感をもたらしている。
・どの農民も完全に近い自給自足をしているため、自律性