鎌田陽司のレビュー一覧

  • ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

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    ラダックに魅せられ1975年から滞在する筆者が感じた現地の変化や心情が書かれた一冊。
    時間をかけるかお金をかけるか、どちらを選ぶかが今問われています。

    昔のラダックでは時間を使い、農的な暮らしを行っており、ゆとりある考えが拡がっていました。
    ·「倹約」はケチではなく、限られた資源を注意深く利用すること。
    ·下流の人を考え、灌漑用でない川では洗濯をしないこと。
    ·老若男女差別はなく、出来る人が出来ることを行い、例え自分の子供ではなくとも村の子供として大切に扱われること。
    ·「空」の哲学というものがあり、自分ひとりでは自分が成り立たないという考えがある。そのため、あらゆる物を大切に扱い、古き良き

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    2025年09月19日
  • ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

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    とても良い本だった。
    日本を当てはめても、まさにこのとおりかと。
    マスコミを始め、すべてが商業ベースで動いている今の世の中には疑問を感じています。
    作者の実体験をもとに説得力のある内容でした。資本主義のシステムそのものを変えていかなければいけないと、改めて思いました。

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    2024年10月14日
  • ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

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    今から20年近く前、とある東北の市では市政の効果を図るのにb/c(benefit by cost)という指標を設けて、金銭に換算できない価値も何とか換算して効果を測るという無駄なことをしていた。
    今思えば、馬鹿なことだと思うけど、GDPを幸福の指標としていることも、同じくらい馬鹿なことだと思う。

    近代化以前の幸せなラダックの暮らしは、かつての日本にも見られたものだろう。
    私の大好きな本「逝きし世の面影」に描かれた、外国人の目から見たかつての日本人も生きる喜びに溢れていたと思う。

    今の私に何ができるのか、無力だなあと感じるけれど、受け身の姿勢で単なる消費者でいるのではなく、少しだけでも何かを

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    2023年05月20日
  • ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

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    インドのラダックというところに行ったスウェーデンの人のお話。
    経済成長、科学の進歩が正義という神話はフィクションで、人間が作り出したもの。
    この神話が抱える自滅への道は、みんなうすうす分かってるんじゃないかな。
    人と人、人と自然との繋がりを取り戻すことが、持続可能な社会を作るためのカギ。
    そして、それが“人間らしく”生きるということなんだろうな。


    ・ラダックの人たちはそれぞれの仕事を成し遂げるのに、ほんの簡単な道具だけを使い、とても多くの時間をかける。
    緊密な関係の上に成り立っている共同体の一員であることが、深い安心感をもたらしている。
    ・どの農民も完全に近い自給自足をしているため、自律性

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    2022年09月16日
  • ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

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    ☆☆☆2022年3月☆☆☆


    今後人類がこの地球上で生存していくには、これしか道がないと思われる、数ある「futures」の一つ。グローバル資本主義から抜け出し、ローカルなものを大切にする。
    『里山資本主義』や『人新世の資本論』で書かれていることと基本的には同じ。目の前にある人間関係やお金で換算できない価値を大切にしていかないといけない、という事だと思う。

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    2022年03月16日
  • ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

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    聞きしに勝る名著。
    今、コロナウイルスに人間が翻弄されていることの大きな原因の一つは、ここで著者が言っているように、グローバル化しすぎた経済システムのせいだと思うし、人間と自然の関係が均衡を失ってしまっている結果だと思う。
    自分たちの手でつくりあげたものなのだから、自分たちの手で変えることができるのだ。

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    2021年04月10日