湯浅芳子の作品一覧
「湯浅芳子」の「森は生きている」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「湯浅芳子」の「森は生きている」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
大晦日の夜、1月から12月までのそれぞれの月をつかさどる神様が一堂に集まる、というスラブの伝説をもとにした物語だそうで。
ストーリーはシンプルなんだけど、とってもわくわくさせてくれます。
4月にしか咲かないマツユキソウを真冬にほしがる女王。
国中におふれを出し、マツユキソウをもってきたものにはかごいっぱいの金貨を与えるといいます。
それに目がくらんだ老婆とその娘が、主人公の継娘(ままむすめ)を無理やり森へ追い立てる。
ままむすめが凍えそうになっていたとき、ふしぎな12人の兄弟に出会い・・・。
雪が降り積もった森の描写が、もう鼻の奥がツンとしてくるくらい寒そうで、そのぶん、「シューバ」(外套
Posted by ブクログ
この物語の Review をエントリーとして書くのは初めてだけど、実は再読です。 それも初読が子供の頃だったというわけではなく、大人になってから初めて読んだ物語です。 実は KiKi はLothlórienと名付けたブログを開設する際に「岩波少年文庫全冊読破企画」なるものをぶち上げたんですけど、それより何年か前からこの企画自体は細々と遂行していました。 そしてその初期の段階に手にした中の1冊がこの本でした。
戯曲ということもあるんだろうけれど、とにかく情景描写がダイナミックで美しいんですよ。 いわゆるト書き部分の情景描写もさることながら、登場人物たち(時に森の動物たちも含む)が語
Posted by ブクログ
"大晦日に読む本"といったらこれ!
何しろズバリ12月31日の出来事を描いた戯曲だから。…とは言え、再読したのが子どもの時以来なので、色々と再発見があり、面白く読めました。
明日の「新年招待会」に4月に咲くマツユキソウが欲しいと言い出したわがままな女王。国中が大騒ぎになります。意地悪な継母の言いつけで森に入った娘は、12の月の妖精たちに出会い、マツユキソウと魔法の指輪を受け取ります。
まず知らなかったのはタイトルの「森は生きている」が、翻訳家の湯浅芳子さんのオリジナルだったこと。ロシア語の原題は「十二月」というような意味。名訳ですよね。
また、戯曲で役が決まっているから