作品一覧

  • がん治療の現在 ~光免疫療法の衝撃~免疫チェックポイント阻害薬 CAR-T細胞療法 腫瘍溶解性ウイルス療法 ゲノム医療
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    これまでのがん治療とは異なる仕組みでがん細胞を攻撃する「光免疫療法」が、世界ではじめて日本で承認された。 光免疫療法では、まず狙ったがん細胞の表面に、魔法の銃弾ともよばれる抗体を結びつける。この抗体には、光感受性物質が取りつけられていて、光をあてると急激な化学反応を起こす。急激な変化によって細胞膜にはたくさんの穴が空き、そこから水が流れ込んで、がん細胞は破裂して死ぬ。 破壊されたがん細胞は、自らの目印となる物質をばら撒く。ばら撒かれた目印は体内の免疫を活性化させ、まだ残っているがん細胞を標的として叩く。 がん細胞だけを「光」で破壊し「免疫」で逃さない−−−がん治療の新たな選択肢となりうる画期的な治療法だ。 米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員によって開発されたこの療法は、有無をいわせずがんの細胞膜を破壊することから、楽天の三木谷浩史氏が「インターネットが世の中を変えると確信したときと同じ感覚」「これはいける」と確信して資金を提供し、異例のスピードで早期承認につながった。 本書では、驚くべき効果が期待できる光免疫療法を紹介するとともに、がん治療の最前線といえるさまざまな療法−−−なかでもとくに注目度が高い、がん医療の歴史を変えたといわれる「免疫チェックポイント阻害薬」、人工的にパワーアップされた攻撃力をもつ「CAR-T細胞療法」、ソフトクリームが溶けていくようにがん細胞を壊す「腫瘍溶解性ウイルス療法」、患者一人ひとりにあわせた「ゲノム医療」などについて解説する。
  • はやぶさと日本人 私たちが手にしたもの
    4.0
    2022年、JAXAのはやぶさ2プロジェクトチームは解散し、はやぶさから始まったプロジェクトの幕が下りる。 はやぶさとはやぶさ2がつむいだ「物語」とは、私たちにとって何だったのか。 誰よりも熱く、プロジェクトを追い続けた科学記者が描く、知られざる人間ドラマ! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

ユーザーレビュー

  • はやぶさと日本人 私たちが手にしたもの

    Posted by ブクログ

    ジャーナリスト側からの視点で面白かった。
    途中でコロナ禍や震災などあり、取材するのも大変だったと思いました。

    はやぶさと、はやぶさ2に関わってきた人たちの熱意が印象深かった。
    分からないところや参考にしてる動画・写真など、調べながら読むとワクワクした。
    はやぶさ初心者にはとても読みやすく、一気読みでした。

    0
    2024年06月20日
  • がん治療の現在 ~光免疫療法の衝撃~免疫チェックポイント阻害薬 CAR-T細胞療法 腫瘍溶解性ウイルス療法 ゲノム医療

    Posted by ブクログ

    『免疫療法』というと、少し胡散臭いイメージがあった。
    人体の免疫は複雑にいくつもの作用によって成り立っており、どこのどの部分に効くか明確ではなく、どの部分をどすることで癌に抵抗するか示していないのに、『免疫力アップ』という一見良さそうなことをうたっている、そんなイメージだ。
    けれど、本書は、免疫の構造のどの部分に作用することを狙った治療か。そしてその効果について治験の結果まで記してあった。
    (私が本を読む前にあった科学的根拠のない『免疫療法』をうたう治療に騙されないように、という注意喚起や、情報の見極め方についても記載されている)
    また、実際に治療を検討する際は、メリットとデメリットを天秤にか

    0
    2021年06月23日
  • がん治療の現在 ~光免疫療法の衝撃~免疫チェックポイント阻害薬 CAR-T細胞療法 腫瘍溶解性ウイルス療法 ゲノム医療

    Posted by ブクログ

    がんの第五の治療と言われている、光免疫療法について書かれた本。

    楽天メディカルという楽天グループの会社がこの治療に力を入れているらしい。
    楽天の三木谷社長は、父を膵臓癌で亡くしたため、ガンによる死をこの世からなくしたいという思いで、アメリカの製薬会社を買収した。
    母と同じ膵臓癌というのがとても親近感がわいた。

    この治療法は、まだまだ一般的にはなっていないが、副作用も少なく、がん細胞にだけピンポイントに働く治療方法だから、今後の発展に期待したい。

    そして、この本でも繰り返し、標準治療を基本として、代替療法は補助的に利用すべしと主張していた。
    確かにいろんな利権や医師会の思惑などあるのかもし

    0
    2022年06月24日
  • はやぶさと日本人 私たちが手にしたもの

    Posted by ブクログ

    新聞記者によるドキュメンタリーを期待して購入。しかし内容は記者の回想録に近く、時系列がごっちゃになっていることも多く分かりにくい。かつ密着取材というわけでもなく、一つ一つの要素について深掘りされているわけではない。写真資料なども少なく、かなり残念。よくよく帯を見るとしられざる人間ドラマとあるので、勘違いした自分が悪い。

    0
    2022年06月05日

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