永山悦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『免疫療法』というと、少し胡散臭いイメージがあった。
人体の免疫は複雑にいくつもの作用によって成り立っており、どこのどの部分に効くか明確ではなく、どの部分をどすることで癌に抵抗するか示していないのに、『免疫力アップ』という一見良さそうなことをうたっている、そんなイメージだ。
けれど、本書は、免疫の構造のどの部分に作用することを狙った治療か。そしてその効果について治験の結果まで記してあった。
(私が本を読む前にあった科学的根拠のない『免疫療法』をうたう治療に騙されないように、という注意喚起や、情報の見極め方についても記載されている)
また、実際に治療を検討する際は、メリットとデメリットを天秤にか -
Posted by ブクログ
がんの第五の治療と言われている、光免疫療法について書かれた本。
楽天メディカルという楽天グループの会社がこの治療に力を入れているらしい。
楽天の三木谷社長は、父を膵臓癌で亡くしたため、ガンによる死をこの世からなくしたいという思いで、アメリカの製薬会社を買収した。
母と同じ膵臓癌というのがとても親近感がわいた。
この治療法は、まだまだ一般的にはなっていないが、副作用も少なく、がん細胞にだけピンポイントに働く治療方法だから、今後の発展に期待したい。
そして、この本でも繰り返し、標準治療を基本として、代替療法は補助的に利用すべしと主張していた。
確かにいろんな利権や医師会の思惑などあるのかもし