スティーブ・シュワルツマンの作品一覧
「スティーブ・シュワルツマン」の「増補版 ブラックストーン・ウェイ 世界最大級の投資ファンド創設者が語る「仕事と人生」のすべて」「ブラックストーン・ウェイ PEファンドの王者が語る投資のすべて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「スティーブ・シュワルツマン」の「増補版 ブラックストーン・ウェイ 世界最大級の投資ファンド創設者が語る「仕事と人生」のすべて」「ブラックストーン・ウェイ PEファンドの王者が語る投資のすべて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
【選書理由】
News PicsのPEファンド特集にて、おすすめ関連書籍としてアドバンテッジパートナーズの市川氏が紹介しており、購入。
【感想】
期待を超える内容で合った。
前半部分は著者の若き頃のストーリーが載っており、文体としては『ご冗談でしょう、ファインマンさん』に近いなと思った。
私がまだ若いということもあるので、今の自分の歳の時に彼がどういう思考を持ってどういう行動を行っていたのか、といったところを追うような楽しみかたをした。
中盤からは、まあまあしっかりとした金融や実務の話がでてきて、最近そからへんの予備知識がついてきていたため、読み応えがあった。(1年前の私が読んでも楽しめなかったと思う)
後半部分の政治や、中国、奨学金当たりの話はそんなに面白くなった。中国人からしたら面白いかもしれないが。
兎に角、世界的PEファンドを創設する人はどんな人なのかということを、ざっくりと掴むことができたのは大きな収穫。
【印象に残った箇所】
70p
資金調達の経験もなければやりかたもわからなかったが、自分ひとりでなんとか知恵をしぼるようなばかなまねはもうしなかった。わたしは助けを求めた。
77p
ジャック・ウェルチが学びとるつもりになったが最後、脳に掃除機を直接つながれたように知っていることをなにもかも吸いだされてしまう。質問はとどまるところを知らず、矢つぎ早にくりだされる。ジャックは自分にとってまったく目新しいことでもひとつの考えとべつの考えとのつながりを瞬時につかんでしまう。
100p
ウォール街で働きはじめたころにタイプミスや計算ミスなどの失敗を犯しばつの悪い思いをしたおかげで、厳密であること、リスクを排除すること、助けを求めることの重要性を学んだ。今日のウォール街ではコンピュータのキーひとつで終わるような計算も、かつては手計算でおこなわなければならなかった。けれどもそうやって学んだからこそ、取引がいかに入り組んだ構造をとりうるか、どのような細部まで交渉すべきかを理解できた。習熟するには経験と辛抱強さと痛みに耐える力が欠かせない。
104p
リーマンでまだ駆け出しだったころ、どうして資金を借り入れるとき銀行のほうが同規模の一般企業より多く支払わなければならないのかと年上のバンカーに尋ねたことがある。「金融機関は一日で破綻してしまう。だが一般企業が市場での地位を失って破産するまでには何年もかかるからだ」と彼は言った。
122p
簡単なことなら解決してやろうという人はいくらでもいる。しかしほんとうに厄介なこととなると、まわりにはだれもいなくなる。それを解決してやることができれば、いつのまにか希有な人たちの仲間入りを果たしている。
141p
わたしたちは8億5,000万ドルのファンドを調達したが、その資金でできるだけ多くの取引をすることを意図していた。それぞれの取引で使う自己資本が少ないほど、残りを銀行から借りることでより多くの取引を手がけることができる。8億5,000万ドルを使って借入をせずに8億5,000万ドルの資産をひとつ購入することもできるし、85億ドル分の資産に対して10%の頭金ととして8億5,000万ドルを使い、残りを借り入れでまかなうこともできる。節度を持って借り入れをすれば、ふたつ目の選択肢のほうが格段に高い収益を見こめる。リスクをおさえるためにも分散化は欠かせない。
Posted by ブクログ
巨大投資会社ブラックストーンの創業者の自伝。巨大企業の超有名人ではあるのだが、恥ずかしながら知らなかった。歴代米大統領はもとより、サルコジ仏大統領、習近平、安部首相など各国首脳、フランシスコ教皇、スピルバーグ監督など、数多くの有名人との写真が掲載されており、大物ぶりがよくわかる。短期的な利益を求めるのではなく、買った会社を立て直して利益を得ることを基本として、世の中の動きをよく見て的確に対応しているのがすごい。学ぶべきことが多々書かれており、勉強になった。
「人は一度にひとつのことしか本気で取り組めない」p8
「一流の経営者はつくられるもので、生まれつくものではない。情報を吸収し、経験を分析し、おのれの失敗から学んで成長する」p11
「現在、私のスケジュール帳は想像すらできなかったようなビジネスチャンスで埋まっている。各国の首脳、企業の経営幹部、放送タレント、金融界のリーダー、国会議員、ジャーナリスト、大学の学長、著名な文化団体の理事との面会だ。どうやってここまで来たのか」p12
「ブラックストーンでは、手がけると決めたからにはどんな事業であれ世界一になるという共通の使命のもと、能力にあふれるチームを編成してきた。世界一であるかどうかを基準にすれば、自分たちの位置を常に評価しやすくなる」p14
「私にとって人生に最も大きな見返りをもたらしてくれるのは、新しいもの、意外性があるもの、強い影響力があるものを生み出すことだ。たえず卓越性を追求している。成功の秘訣を尋ねられた時の基本的な答えはいつも変わらない。またとない好機を見出し、全力を尽くしてものにすること。そして決してあきらめないことだ」p15
「人は自分の現実こそが唯一の現実だと考えがちだが、現実は人の数だけ存在する。さまざまな現実を目にする機会が多いほど、その意味も理解しやすくなる」p52
「軍人の献身と犠牲はどんなときも称賛されなければならない」p52
「(モルガン・スタンレーのオファーを取り消してもらおうとした)それはできないとボブ(社長)は言った。モルガン・スタンレーがオファーを出したら、それをどうするかは受け手の問題だという。わが社は決して約束をたがえない、という言葉に感銘を受けた。ボブはこのあと10年かけてモルガン・スタンレーの企業文化を近代化し、多くの古い伝統を捨てて変革を推し進めた」p60
「私がブラックストーンで採用面接をするときは、その人間がわが社の企業文化に合うかどうかを考える。少なくとも「空港テスト」は必ずやる。飛行機が遅れて空港で足止めを食った場合、この志願者とふたりで待つ気になるか、と自分に問うテストだ」p64
「(不確かなものに対処する能力を評価する)金融、とくに投資は新しい情報や人や状況にすばやく順応しなければならない動的な世界だ。会話という限られた範囲内でつながりをもち、積極的にかかわり、方向を変える能力を示さない志願者は、おそらくブラックストーンでうまくやっていけない」p65
「(ハーバード財務担当ジョージ・パトナムへの売り込み)「(こまごまとした説明の後に)では最初から面会をやり直そう。わたしにこう言いなさい。『パトナムさん、あなたはハーバード大学の財務担当です。私はアメリカ最大になる予定の学生ローン貸付事業をはじめます。あなたからは2000万ドルの出資を予定しています』。さあ、言って」。私はそのとおりに言った。「シュワルツマンくん、それはすばらしい考えだ」パトナムは言った。「よし、2000万ドル出資しよう」。パトナムは私が部屋へ足を踏み入れる前にすでにこの会社について調べていた。わたしが何を言ったところで会社の実力についての判断が変わるわけがなかったのだ。「さて、きみはこれから電車に乗り、ニューヘイブンへ行ってイェール大学のなにがし氏に面会してこう言いなさい。『なにがしさん、私は学生ローンマーケッティング協会への出資を募っています。アメリカの学生ローン最大手になる会社です。イェール大学から1500万ドルの出資を予定しています』。ためしてごらん。あとはなるようになる。つぎはまた電車に乗ってプリンストン大学に行く。そこで1000万ドル出してくれとたのんでみるといい」(こうしてあっという間に1億ドル調達できた)」p72
「投資家は常によい投資を求めている。投資家のために簡便にすればするほど、だれにとってもよい結果になる」p73
「仕事上の出会いをもっと個人的な出会いに変えられるようななんらかの接点や共通点、似たような興味や経験を探す。ごくあたりまえのことのようだが、実際にはそれほどあたりまえにはおこなわれていないらしい」p88
「(ブラックストーンの起業)わたしたちの最大の資産はふたりのスキルと経験と名声だ。ピートは最優等の称号「スンマ・クム・ラウデ」を受賞して大学を卒業し、全米優等学生友愛会「ファイ・ベータ・カッパ」の会員でもある。プロセス指向で分析的な人だ。ピートが理屈と論理で突き止められないことはなにもない。ニューヨーク、ワシントン、アメリカ実業界のすべての人と知り合いで、そのだれとでも気楽に気兼ねなくつきあうことができた。いっぽう私はもっと直感的ですばやく人を読み解き理解できると自負している。決断を下して迅速に遂行することができ、いまやM&Aスペシャリストとしてよく知られていた。わたしたちはスキルも個性も異なるが互いを補い合う存在だ。きっと名コンビになり、わたしたちのサービスを人々が望むようになるという自信があった」p103
「自分の構想を繰り返し売り込まなければならない。ほとんどの人は変化を好まないため、こちらの主張とちょっとした魅力で相手を圧倒する必要がある」p127
「市場の天井は比較的見分けやすい。買い手はたいてい自信過剰になり、ほとんどの場合「今回はちがう」と考える。通常それはまちがっている」p159
「市場が下落し経済が低迷するなかで市場の底を見極めるのはむずかしい。ほとんどの公的投資家や民間投資家は早すぎるタイミングで買い、景気後退の深刻さを過小評価する。あまり急いで反応しないことが大切だ。ほとんどの投資家には完全に景気の底を打つまで待つ自信や自制心がない」p160
「このような状況を避ける方法は、価値が最低水準から少なくとも10%回復するのを待ってから投資することだ。安全策を取って市場回復の最初の10%から15%をあきらめ、確実に適切なタイミングで買うほうがいい」p161
「FRBの元議長が、だれもバブルを見抜くことはできないと表明したが、断じてそれはちがう」p161
「どんな組織でも失敗は最高の教師であることが多い。失敗を葬り去るのではなく、包み隠さずに話してなにがうまくいかなかったのかを分析し、意思決定の新しいルールを身につけなければならない。失敗は大きな贈り物になりうる」p164
「ピートと私は、10点満点の人材を雇うことに決めていた」p176
「2018年期生のジュニア投資アナリストには、86人の求人に対して1万4906件の応募があった。採用率は0.6%で、世界トップクラスの超難関大学の合格率よりもはるかに低い」p176
「知らない人との会話では、共通の土俵に立てる場所が見つかるまで常に辛抱強く質問し続ける必要がある」p189
「私は結論を出す前に、取引について本人から直接説明を聞く。声の微妙な調子を聞きボディランゲージを見れば、その人がことばにしていることと同じくらい多くを読み取ることができる」p192
「私は完璧といえないオフィスは絶対に選ばないと決めていた。最高の人材をひきつけ、わたしたちの実力に対する顧客の確信が深まるような美しい空間をもつことは、契約を結ぶために少しばかり余分にかかる費用をはるかにしのぐ価値がある」p196
「ぬくもり、気品、簡素さ、調和、そして大きな窓から差し込む自然光。ブラックストーンのオフィスに出勤する人や会議のために来社する人が、私と同じくらいこの体験に心を震わせてくれればうれしい」p197
「常に自分の会社は小さいと本気で思っている必要がある。会社が大きくなり成功しはじめたとたん、挑戦者が現れ、顧客を奪い、きみを打ち負かそうとあらゆる手を打ってくる。成功したと思った瞬間ほどあやういときはない」p215
「(中国への出資依頼)合意には中国国務院と首相の承認が必要だったが、驚いたことにどちらもわずか数日で回答が届いた。アメリカやヨーロッパなら、数か月かかっていたかもしれない。中国政府の行動の速さは、この決定がたんなる金銭的なものではないことを示していた。これは政治的にも外交的にも重大な影響をあたえるものだ」p243
「困っているとき助けに来てくれた友人のことは決して忘れないものだ」p279
「人は自分の失敗から学び、最悪の事態が起きた時に学ぶものだ」p284
「与えることは人生の一部であり、幸運に恵まれたおかげで私もその習慣を続けている」p298
「学生がなにを学ぶかがすべてではない。肝心なのは学びながら築く人間関係だ」p312
「国家主席から、副首相、文化部部長、党書記、大学の学長へと権力が行使されていくのを目の当たりにした。このすべてが味方してくれていれば中国そのものを味方につけているということであり、だれも邪魔したり拒絶したりできない」p314
「1985年に40万ドルだった当初の資本金を、2019年には5000億ドル以上の運用資産にすることができた。創業からの一年あたりの成長率は約50%だ」p360
「(卒業生に向けて)どんなふうにキャリアをはじめるにしても、人生は必ずしも一直線には進まないと覚悟しておくことが大切です。世界は予測できない場所だということを知っておいてください。ときには、みなさんのような才能のある人たちでも、愕然とささられることがあるでしょう。生きていれば多くの困難や苦難に直面することは避けられません。逆風にぶつかったら、覚悟を決めて自分自身を前進させなければなりません。逆境そのものではなく、逆境に直面したときに立ちなおる力こそ、あなたがどういう人間かを決めるのです」p362
「一流の経営者は生まれつくのではなくつくられる。彼らは決して学ぶことをやめない。大きな成功をおさめている人や組織に出くわしたら、くわしく研究しよう。向上の助けになる現実世界からの無料の授業のようなものだ」p364
「新しいインプットに対して常に心を開いておこう。これは人にも経験にも知識にも言える」p365
「自己満足してはいけない。なにごとにも永遠はない。個人であろうと企業であろうと、自分自身をつくりなおし、改善する方法をたえず模索しなければ、競争相手に負けてしまう。とくに組織は意外なほどぜい弱だ」p366
「いい人だと思う相手のためなら、ほかの人たちが立ち去ってしまっても、そばにいてあげよう。だれでも厳しい状況に陥ることはある。相手が必要としているときになにげなく親切にふるまうことは、人生の流れを変え、予期しない友情や絆を生み出すことがある」p368