ぼくをつくった50のゲームたち
著:川島 明
ぼくの体の中にはたくさんのゲームが染みついている。初めて我が家にファミコンがやって来た日のことを今も鮮明に思い出すことができる。あれから35年、ずっと今までゲームをしてきた。
これは京都の宇治で生まれた少年が芸人になっていくというひとつのRPGである
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本書の構成は以下の3章から成る。
①川島明の少年期:ぼくとファミコンと友達と
②川島明の思春期:ぼくとスーパーファミコンとゲームボーイと
③川島明の青年期:ぼくとプレイステーションとDSと
同じ年に生まれ、兄を持ち、宇治に所縁がある。
そして、初めてのゲーム機がファミコン。
著者と私はゲームに関しては共通点が多い。芸人と会社員という進む方向は違うものの、大いにゲームネタで昔を語り合うことも出来るし、今のゲームもわいわい楽しめるような気がする。
同年代のおっさんたちにとって著者と同じようにゲームに関するあるあるは山のように出てくる。
私にとってのゲームあるあるで言えば以下のようなものがある。
①ファミコンのカートリッジをふ~ふ~して挙句の果てにふ~ふ~でつかずに直接カートリッジの端子を舐めてつける
②ファミコンのACアダプターの接触が悪くなり、240度曲げて無理やりつけ最終はコードが切れる
③ファミコンの電源をつけたままカートリッジを抜き、画面に映った画像に虹の景色を感じる
④ファミコン本体の熱を取り除くために氷を置き故障したY川という旧友がいる
⑤今もドラクエ1とドラクエ2の最強の復活の呪文を暗唱できる
⑥ドラクエⅡ買ってきてと言って間違えて門真のトポスでディグダグⅡを買ってくる母を持つ
⑦偶然ニチイで売っていたドラクエ3を一年に何回か使う一生のお願いで買ってくれた亡き祖母との思いでに涙する
⑧ドラクエ3を回復と宿屋とセーブの概念を知らず、三回死んだら交代というシステムで遊ぶA井という旧友
キリがないのでこのへんにしておきたいが、ファミコンでさえまだまだ思い出は豊富に出てくる。
大人になった今も現役バリバリでゲームもするし
今では子供たちも同じ感じでゲームをする。
ゲームで学び、ゲームで育ちました。
感謝してます。と胸を張って言えるのは
著者も同じだと思う。
ゲームを思い出すだけではなく、その時の友達と過ごした思い出や匂い、音まで、全てが頭を駆け巡った。
今では考えられないカセット容量2Mビット(仮がんばれ!ごえもん)という世界は私に無限の世界と可能性を与えてくれた。
川島さん宇治の実家に帰る時があれば
お家に寄って下さい!お話しましょう。