カール・B・フレイの作品一覧
「カール・B・フレイ」の「テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「カール・B・フレイ」の「テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
「AIの産業革命論」=AIは新しい汎用技術であり、今後百年単位のスケールで経済・社会を変革していく。問題は技術のみならず、それを受け入れる社会、特に「雇用の問題」である。そのスタンス次第で、国家は繁栄もし、衰退もする。第一次産業革命「蒸気機関」の英国vs中国・インドのように。
AIの入り口に立つ我々は、不安におののくだけではなく、積極的に「歴史に学ぶ」姿勢が重要。大部な書であるが、欧米の知識人の努力に負けてはいられない。
1.イノベーション 何時の時代にも重要である。社会発展をブレークスルーするのはイノベーションのみだから。
2.汎用技術 蒸気機関・電気・コンピュータ・AI
これらさまざまな分野に応用できる技術は、多くのイノベーションの元となる。その集大成が「産業革命」であり、100年単位の生産性向上の歴史を作ってきた。
3.産業革命を支えるのは中産階級
産業革命当初は労働者に不利益となることもあり、失業やラッダイト運動など社会問題・労働問題をもたらす。資本の原始蓄積と先行投資の時期だからか?
いずれ成長の果実が賃上げなど社会的に分配され、中産階級が分厚く形成される。
民主主義の発展・福祉制度の形成などが進み、社会発展が実現する。
4.AI時代の未来をどう創るかは我々の課題である。
過去の産業革命同様、技術進歩に加えて、経済・社会・政治のサポートを含めて視野の広い対応が求められるという認識を共有すべきである。
日本の社会体制は対応できるだろうか?
5.その他 トピック
①ムーアの法則が指数関数的成長をもたらした
②コンテナ革命(1956年)貨物の標準化により世界的効果は巨大 港湾・鉄道・トラックなどのインフラ整備
技術よりアイデア・実行力 特に既存荷受け業者との軋轢
Posted by ブクログ
まさに「自動化」の渦中にある現代テクノロジーにおいて「人々の仕事は機械に奪われてしまうのか?」「社会経済は、人々は、どうなってしまうのか?」という大問に、真正面から対峙した重厚な一冊。
古くは先史時代から技術革新の歴史を顧みながら、特に近代以降の大変革ーーイギリス産業革命並びに第二次産業革命ーーを敷衍し、これらがいかにして起こり、特に労働者に対してどのような影響を与えたのかについて考察を重ねていく。またこれらの決定因子として、2つの労働の型ーー「労働置換型」と「労働補完型」ーーを提示し、補助線とすることで、難題を柔らかく解きほぐしていく。
著者曰く、特にブルーカラーで起きている自動化はまさに「労働置換型」であり、これはかつてない規模で広範に起きていくということ。そして「労働補完型」のテクノロジーを活用する者のみが富む世界が、目前まで迫っているということ。
これらを整理した上で、終盤では特にアメリカ社会にフォーカスし、現在進行形で起きている格差の拡大、中流階級の喪失およびポピュリズムの台頭といった地殻変動へ論展開しながら、解決策を教育、"戦略的"BI、インフラ、住居規制等に求めていく。
日本社会でも同様に起き始めている世界的な構造変化であるだけに、世界最先端の論者の思考に触れることができて、月並みだけどものすごく勉強になりました。