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  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻3,520円 (税込)
    「ビル・ゲイツは2012年に『イノベーションがこれまでにないペースで次々に出現しているというのに‥…アメリカ人は将来についてますます悲観的になっている』と指摘し、これは現代のパラドックスだと語った。(本書序章から) 「仕事の半分が消える」――2013年、オックスフォード大学の同僚マイケル・オズボーンとの共同論文「雇用の未来ーー仕事はどこまでコンピュータ化の影響を受けるのか」で世界的な議論を巻き起こしたカール・B・フレイによるテクノロジー文明史。 フレイによるテクノロジーの観点から見た人類の歴史はこうだ。新石器時代から長く続いた「大停滞」の時代を経て、アジアなど他地域に先駆けて、蒸気機関の発明を転機としてイギリスで産業革命が起きる。「大分岐」の時代である。労働分配率が低下する労働者受難時代であり、機械打ち毀しのラッダイト運動が起きる。 その後、電気の発明によるアメリカを中心とした第二次産業革命が起き、労働者の暮らしが劇的に良くなる格差縮小の「大平等」の時代がやってきた。テクノロジーと人間の蜜月時代だ。 ところが工場やオフィスへのコンピュータの導入を契機に、格差が拡大する「大反転」の時代に入る。さらにAIによる自動化が人間の労働に取って換わることが予想される今後、人類の運命はどうなってしまうのか。著者フレイは膨大なテクノロジーと人間に関する歴史研究を渉猟し、「ラッダイト運動」再来の可能性もある、と警告する。

ユーザーレビュー

  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    Posted by ブクログ

    英国の産業革命と米国の第二次産業革命に対する労働者の反応を中心に、論理的に各章順を追って考察を重ねていく。第5部の未来への考察、すなわち今今発展しているAIに対する考察だけでも読む価値あり。
    情報技術の進展により世界はフラット化するという過去の予測は当たらず、対面での交流の重要性などにより特定の場所に技術発展が集中してきている、という考察にはハッとさせられた。

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    2026年05月02日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    Posted by ブクログ

    「AIの産業革命論」=AIは新しい汎用技術であり、今後百年単位のスケールで経済・社会を変革していく。問題は技術のみならず、それを受け入れる社会、特に「雇用の問題」である。そのスタンス次第で、国家は繁栄もし、衰退もする。第一次産業革命「蒸気機関」の英国vs中国・インドのように。
    AIの入り口に立つ我々は、不安におののくだけではなく、積極的に「歴史に学ぶ」姿勢が重要。大部な書であるが、欧米の知識人の努力に負けてはいられない。
    1.イノベーション 何時の時代にも重要である。社会発展をブレークスルーするのはイノベーションのみだから。
    2.汎用技術 蒸気機関・電気・コンピュータ・AI
    これらさまざまな分野に応用できる技術は、多くのイノベーションの元となる。その集大成が「産業革命」であり、100年単位の生産性向上の歴史を作ってきた。
    3.産業革命を支えるのは中産階級
    産業革命当初は労働者に不利益となることもあり、失業やラッダイト運動など社会問題・労働問題をもたらす。資本の原始蓄積と先行投資の時期だからか?
    いずれ成長の果実が賃上げなど社会的に分配され、中産階級が分厚く形成される。
    民主主義の発展・福祉制度の形成などが進み、社会発展が実現する。
    4.AI時代の未来をどう創るかは我々の課題である。
    過去の産業革命同様、技術進歩に加えて、経済・社会・政治のサポートを含めて視野の広い対応が求められるという認識を共有すべきである。
    日本の社会体制は対応できるだろうか?
    5.その他 トピック
    ①ムーアの法則が指数関数的成長をもたらした
    ②コンテナ革命(1956年)貨物の標準化により世界的効果は巨大 港湾・鉄道・トラックなどのインフラ整備  
    技術よりアイデア・実行力 特に既存荷受け業者との軋轢 

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    2026年03月13日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    Posted by ブクログ

    まさに「自動化」の渦中にある現代テクノロジーにおいて「人々の仕事は機械に奪われてしまうのか?」「社会経済は、人々は、どうなってしまうのか?」という大問に、真正面から対峙した重厚な一冊。

    古くは先史時代から技術革新の歴史を顧みながら、特に近代以降の大変革ーーイギリス産業革命並びに第二次産業革命ーーを敷衍し、これらがいかにして起こり、特に労働者に対してどのような影響を与えたのかについて考察を重ねていく。またこれらの決定因子として、2つの労働の型ーー「労働置換型」と「労働補完型」ーーを提示し、補助線とすることで、難題を柔らかく解きほぐしていく。
    著者曰く、特にブルーカラーで起きている自動化はまさに「労働置換型」であり、これはかつてない規模で広範に起きていくということ。そして「労働補完型」のテクノロジーを活用する者のみが富む世界が、目前まで迫っているということ。

    これらを整理した上で、終盤では特にアメリカ社会にフォーカスし、現在進行形で起きている格差の拡大、中流階級の喪失およびポピュリズムの台頭といった地殻変動へ論展開しながら、解決策を教育、"戦略的"BI、インフラ、住居規制等に求めていく。
    日本社会でも同様に起き始めている世界的な構造変化であるだけに、世界最先端の論者の思考に触れることができて、月並みだけどものすごく勉強になりました。

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    2021年12月30日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    Posted by ブクログ

    民主主義社会である以上、テクノロジーの進退は大衆がその恩恵を享受できるかどうかによって、ゆっくりと決まっていく。
    蒸気や電気など、汎用的な過去のテクノロジーは発明されてから広く受け入れられるようになるまで時間がかかった。
    また、受容されてから大衆にそのメリットが及ぼされるには数世代の時間がかかる。
    人々はテクノロジーのメリットを短期的には過大評価し、長期的には過小評価する。
    キーワード:資本家、国家、政府、労働者、中流階級
    鉄、鉄道、蒸気、自動車、電力の発明

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    2021年01月04日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    Posted by ブクログ

    テクノロジーの進化について、古代ローマのテクノロジーからラッダイト運動を経てAI失業まで、一貫性のある説明がされており、目を見開かされる。

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    2020年11月10日

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