敷島シキの作品一覧
「敷島シキ」の「解剖探偵」「解剖探偵【分冊版】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
引き続きのシリーズ2巻です。1巻も面白かったんですが、2巻は事件も黒白バディっぷりもストーリー展開も更にパワーアップしていて、最後のページが終わるまでワクワク感が止まらなかったです!
変わらずの意外な方向から突き込んでくる怪異事件なんですが、それらが幾筋も重なり、一つの大きな闇へと繋がっていく展開が巧み。ストレートに追っていけば追っていくほど紐解かれていく事実にグイグイ引き込まれていきます。黒染さんと白崎さんの動きにこちらも伴って、連れて行ってもらってるような感覚が面白い。
今回も和と洋がミキシングされている新鮮さ。どういう事?と噛み合う事がなさそうなジャンル違いの違和感と疑問を、そういう事かと納得の真相。
しかしそこに人間の負の感情も織り込まれており、この部分がまた身近に感じられるから唸りたくなる。
これら多方面でありながら広げて畳み切れずもなく、収束のまとめ方が本当に気持ち良いお話でした。
って、前回も同じような感想書いた気がしますが(語彙力)、もうね、次に何がどう出てくれるのか、その先の真実は何なのか、考え巡らせながらもページ捲る楽しさが最後まで失われずに読める作品でした。興味あるなーとか言われたら読んでみてみて!とオススメすると思います。ホラー部分は本当怖いんですけどね。頭の中で想像してしまってひょぉ~っ(@0@||)ってなって叫んでましたけど。←
でも面白いので今から次巻が楽しみで楽しみで楽しみで!
二人の距離もバディ感も2巻でまた近づき増してくるにも最高に嬉しいっ。今回は白崎さんが黒染さんのピンチに大活躍でめっちゃカッコ良きだし、黒染さんの白崎さんに対する反応とかが素直だったり、近しく思ってきてるのが伺えたりで、可愛らしい所もあって、この関係性が堪らなかった。通常モードで白崎さんに「助かった」ってツンデレっぽく言うし、白崎さんの「友人」に言葉に反応してたり、色んな魅力が見られてニマニマしてしまった(笑)。いつもの俺様も良いんですけど、もっとこういう姿も見たい。
何だかんだで白崎さんを思い遣ってる所もカッコイイ。「忘れるわけがないだろう」とか、遠回しに自分を犠牲にするなとか、サラッとニクイね!な台詞投下してくるの狡い。ラスボス戦も変わらず超素敵!「俺を誰だと思ってる」ですよ!007みたいにカッコイイがな!
そして彼の言葉は胸にくるものが多い。「赦しは誰にでも与えられるべきものだ。だが、それには本人が良き人間になろうとする努力があってこそだ」が今作印象に残った台詞です。
2巻で白崎の抱えていた過去の痛みが解決。白崎さんのこの件に関しての描かれ方ってもちろん辛く哀しい事ではあるし、彼の長年の消えない悔恨ではあるんですが、どこか優しさが灯る空気があるような気がします。どう表現すればいいのか…BGMが温かなものに触れ変わるようなそんな感覚。白崎さんが彼女の事を想う心の優しさが表れているのかな?と思ったり。
だから最後の解放され別離シーン、もう戻る事は出来ないけれど漸く彼女に告げる事が出来た言葉にじんわりしつつも、心洗われるような穏やかさに包まれるようでした。
あのシーンは滅茶苦茶良かったな~
Posted by ブクログ
新しい方向から見せてくれるホラーミステリーでした!
シンプルに面白く、読後のスッキリ感を十分に与えてくれ、更に続きを期待したくなる、読みたい気持ちにさせる終わり方で楽しくこの作品の世界に浸らせて頂きました。
敷島シキ先生の文章は読みやすくもあるんですが、ライト過ぎず、けれど硬過ぎない文章。頭の中で場面が想像しやすく、一つ一つしっかりと定着感があって好きです。
描写もしっかり怖いシーンは怖くて、あの行間使った ずずずずず何連発ですかー!?な使われ方は「いやこれ怖い怖い怖い怖い~っ!!」って読みながら繰り返す自分がいたり(笑)。怖いシーンだけではなく、コミカルな所は会話のテンポ、ツッコミなどが良くて、黒染さんのちょっとズレてる発言や、それにツッコミ入れる白崎さんが絶妙で普通に可笑しくて何度も笑ってしまいました。お話の過程で登場する人物達の持つ、黒い闇部分を不快に感じるシーンなどもあるんですが、その中で優しさも柔らかさも、切なさなども落とし込んでくれるので、全体的に読む面白さのバランスが良く、お話の収束も腑に落ちない部分もなく、気持ち良い読後で一気に楽しんで読ませて頂きました。
見せ場もここぞって感じで見せてくれるカッコ良さで締めてくれるので、ワクワク感もあり、あらゆる方向で刺さる作品。
超絶美形の黒染さんがかなり変わっていてズレた人なんですが、このお話も驚く程考えつかない方向から切り出されてくるので、最初はもうこの話の流れで神話!?日本ですよね?呪いですよね?現象がめっちゃ日本テイストですけど!?って驚きから始まり、一周回って分かる真実には成程ーっと、こうくるのかと、まんまとミスリードされてしまいましたが、謎解き部分の材料が面白かった。
今回の呪いの事件は人間の負が大きく出ていたもので、嫉妬、自尊心、保身などドロドロ具合が半端なくて、綾坂さんも大概肘鉄くらわしたくなる人でしたが、生田は本気でぶっ飛ばしたくなりました。社会の隠された闇がしんどくもあるお話。
そんなドロドロも見せながら、この主人公お二人が本当に良い味で緩和させて動いてくれるので、切なくて辛い部分の中、それだけじゃないよって優しい存在感と言葉が沁みてきます。
黒染さんは本当にギャップが凄く面白おかしい人で、超絶美形でこれやられると逆に狡い気がする(笑)。
発言がとにかく白崎さんもツッコんでましたが斜め上過ぎるんですよ。しかも不遜極まりなく苛烈に力強く、突如叱責してくるんですが、言葉のチョイスが何故そこやねん、みたいな。思わずポカンとなりそうなズレ方。マジで変な美形です。←
でも一見滅茶苦茶っぽいのに不思議なパワーのある台詞で、それは彼の根底にある優しさで、そういう所普通に出してこられると狡ーっ!って感じで好きになります(チョロい)。
「恐れるな、信じろ」と、白崎さんに言う台詞は痺れますです。
祓うアイテムが100均とか密林とかで揃えるのも味。あれだけ上からズビシッな偉そうさなのに、依頼料取る事には「人助けに報酬を要求する事に…抵抗ってないか?」ですもん。好きだわやられるわ。←
そんな黒染さんの適任バディが白崎さんって感じで。マイナスイオンを調節して溢れさせてそう。
黒染さんのフォローに苦労しそうなんですけど、ツッコミが神だと思う(笑)。「嫌な世界遺産だな」とか『最低の王子様だった』が私のお気に入りです。
終盤のラスボス対峙の掛け合いも、めっちゃ大変な状況なんだけど仲良いな~って、ドキドキハラハラしつつも息が合ってる感がニマニマさせられる。
そして見せ所の黒染さんは必見です!!もう、カッコ良かったー!!私の頭の中で鈴木次郎さん絵のアニメーションでした(笑)。
最後はしっかりバディ感。仕方ないなって言いながら、報酬取れない黒染さんに代わって白崎さんがしっかり舵を取りつつで祟られ屋確立!なラストが気持ち良かった。