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  • シェーンベルク音楽論選 ──様式と思想
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    現代音楽の最初の出発点を切り拓いた音楽家シェーンベルク。十二音技法の開発を通して無調音楽への扉をひらき、作曲活動はもちろん『和声学』『対位法入門』などの理論書でも知られる彼が、音楽的信念を熱く綴った論集が本書である。ここでは内から突き上げる創作への力を重視し、作曲技法がマニュアルに堕することを批判する。激動のヨーロッパ史、大衆音楽の興隆、グローバリゼーションと民族性の相克などを含めてクラシック音楽が大きな結節点を通り過ぎていくさまを通し、20世紀芸術が経験した思想的葛藤を目の当たりにすることができる。音楽そして芸術を考えるための必読書。

ユーザーレビュー

  • シェーンベルク音楽論選 ──様式と思想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつも言っていることだが、一般論として音楽科は文章が下手で、論理も筋がちゃんと通っていないことが多い。恐らく本を読む習性がないからだろうと考えている。武満徹あたりは素晴らしい文学性をも備えていて、際だった例外である。
    さて本書だが、シェーンベルクは思ったよりも文章は下手ではないと思う。すごく上手いわけでもないが、論理が成立していて、真面目に考えて生きてきた人なのだなとわかる。
    それに比べて、翻訳が良くない。訳者も作曲家らしいのだが、とても読みにくい訳文だ。文章のセンスがない。たとえば、1ページ内の十以上のセンテンスの文末が全部「・・・である。」になっていることに気づいたときは失笑してしまった。

    0
    2019年10月12日

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