嵯峨隆の作品一覧
「嵯峨隆」の「アジア主義全史」「頭山満 ──アジア主義者の実像」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「嵯峨隆」の「アジア主義全史」「頭山満 ──アジア主義者の実像」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
右翼の巨頭、頭山満の出自は、自由民権運動の民権論者であった。
戦後に構築された頭山の虚像に対して、本来の彼の思想的形跡や、活動から見える実像を再検証する本書。
頭山は国権主義者として知られるが、本書を読むに国権は民権運動の果てにある理念の一つであり、民権運動を推し進めるにあたり、やはり皇道のような強固なイデオロギーが必要だったのではないかと思う。
そこには、信じる者がなければ生きられない人間本来の弱さへの洞察と、それを勘案した社会構想があったのではないか。
頭山は著作が少なく、実際に彼が考えていたことはよくわからない。しかしながら、英米の物質主義、帝国主義と対置する何等かの思想的なコンセプト
Posted by ブクログ
太平洋戦争に突き進む日本。その建前はアジアから西欧列強を駆逐し、日本の天皇を頂点とする大東亜としてのアジア諸国の統一。その思想の始まりはそれより遥か以前、日中戦争が始まる以前から存在している。
頭山満と言えば、現代日本人にとっては右翼の祖としてのイメージが強い。果たして本当の頭山満とはどのような人物、どのような思想を持っていたのか。また、その思想を持つに至る経緯に迫る一冊である。当の本人はと言えば、特に国政において何らかの役職についていたわけでも無く、軍隊で活躍したような人物でもない。だが、当時の数多くの国内政治家、思想家、民族運動家、文人などから絶大な支持を得ていただけでなく、孫文や蒋介石、