吉野弘の作品一覧

「吉野弘」の「吉野弘詩集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 吉野弘詩集
    4.7
    1巻814円 (税込)
    結婚式の祝辞としてよく引かれる「祝婚歌」、いのちの営みに静謐で温かい眼差しを投げかける「I was born」、現代における「受難」の意味を、心のやさしさに凝視める「夕焼け」‒‒‒‒。穏やかな語り口の、深い愛情に満ちた、鮮やかな抒情の音をひびかせる、吉野弘(1926―2014)のエッセンス。(解説=小池昌代・谷川俊太郎)

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ユーザーレビュー

  • 吉野弘詩集

    Posted by ブクログ

    まとまった詩集を最後まで読むのはおそらく初めて。言葉の純度が高い。心に刺さる詩、共感する詩、内に灯が灯る詩。言葉はこんなにも豊かに様々な心情を、情景を伝えられるのだな。

    0
    2024年09月17日
  • 吉野弘詩集

    Posted by ブクログ

    めっちゃよかった。私は意味のある言葉の羅列、散文寄りの現代詩が好きなのかもしれない。吉野弘の詩は茨木のり子に似たところがあると思う。
    彼の日常の中での素朴で壮大な感動とか、生命に対する畏敬の念とか、とても共感できる。彼を貫いた感動が、詩を通して私をも貫いた。

    お気に入りは以下
    ・ヒューマン・スペース論
    ・I was born
    ・離婚式に出会うー中国空想旅行記
    ・伝道
    ・眼・空・恋
    ・種子について
    ・夕陽を見つめながら
    ・動詞「ぶつかる」

    0
    2019年03月18日
  • 吉野弘詩集

    Posted by ブクログ

    見返しにある代表作3篇のうち、「祝婚歌」、「I was born」は別格として、「夕焼け」に、じんときた。
    娘への「奈々子に」がすごくよかった。


    奈々子に

    赤い林檎の頬をして
    眠っている 奈々子。

    お前のお母さんはの頬の赤さは
    そっくり
    奈々子の頬にいってしまって
    ひところの愛するお母さんの
    つややかな頬は少し青ざめた
    お父さんにも ちょっと
    酸っぱい思いがふえた。

    唐突だが
    奈々子
    お父さんは お前に 
    多くを期待しないだろう。
    ひとが
    ほかからの期待に応えようとして
    どんなに
    自分を駄目にしてしまうか
    お父さんは はっきり
    知ってしまったから。

    お父さんが
    お前にあげたいものは

    0
    2020年08月11日

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